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3年ぶりとなるハワイ旅行。「本当に渡ハ出来るのか?」当日になっても
そんな気持ちでおりました。しかし当初の予定とやらに背中を押されて空港
に向かいます。職場最寄り駅から2駅先に東京モノレールの駅と隣接する
天王洲アイル駅がある為、今回はモノレールにて空港入りです。
夕方5時40分既に日は落ち、がらがらの車内から外に視線を投げると
高速道路の上にまん丸の月が浮かんでました。これからハワイへ行く
とは思えない物悲しさを感じます。
思えば初めてハワイに行った。1987年2月以来のモノレールでの空港入
りであります。国際線ならば成田と決まっていたあの当時(中森明菜も
北ウイング/1984年1月1日リリースを歌っておった頃)に唯一
羽田からホノルルに向けて飛んでいたのが中華航空でした。前職の営業
キャンぺーンで連れて行ってもらった初ハワイ、あの頃はハワイには興
味が無く、むしろ近場の温泉の方が好みでした。つまりあまり気乗りせ
ぬまま乗っていたモノレール、そうあの時と同じもの悲しさを感じてお
ったのです。
あれから月日は流れ、今回がなんと29回目の渡ハでありました。
物悲しさのもう一つ元凶は「マラソン」かも・・・。 今回は3年ぶり
となるフルマラソン参加の為の渡ハであります。3年間で体力衰え灼熱
のホノルルを42.195kmも走れる自信が無かったのかも知れません。
まぁそんな事は兎も角、仕事終わりから45分ほどで羽田空港第3ター
ミナルに到着いたしました。
ここで待ち構えていた妻のぽなぺんと合流し、簡単な食事を済
ませました。そして荷物を受け取りチェックインです。今回は
事前に大型スーツケース2つを、JALエービーシー空港宅配サー
ビスにて空港へ送ってあります。
大きなスーツケースを転がしチェックインカウンターに向かいます。こ
の時もまだハワイに向かう実感は乏しく、もしかしたら直前で渡航緩和
措置が見直されて、出国不可になるかも・・とか政府の要請で国際線が全
部欠航になるかも・・とかなんとも懐疑心が拭えないでおりました。
さて、前回ブログから散々騒いで参りました。VeriFlyアプリ「VeriFlyの話」今回はこのアプリを使ってチェックインです。スマホ片手に向かったVe
riFly優先カウンターは人影なく、係はおろかお客さんもおりません。
一瞬にして気持が曇りました。しかしカウンター前に立つと係りの
お姉さんが現れました。後はパスポートを見せて、アプリを見せて荷物
を渡してはい終わり。ものの5分でイヤもっと短くチェックインが済みま
した。登録にちょいと苦労したVeriFlyでしたが、やった甲斐がありました。
セキュリティーを通過し、ちょっとだけお店を見てカードラウンジに向か
いました。話には聞いてましたがまだ未だ閉まった店が多かったです。
この段階でも例の懐疑心は消えておりません。ハワイ計画が何度も中止
となった3年間は、私の中に言い知れぬ影を落としておるようです。
ラウンジでジュースやコーヒーを飲みまったりとしていると、SNSホノマ
ラ走ろう会の方から、搭乗ゲートで我が名がで呼ばれてますよとの情報が
寄せられました。しかも2名の方からお知らせを受けたのです。冷めたコ
ーヒーをグイッと飲み干し慌ててでゲートに向かうと、確かに私の名前が
呼ばれておったようです!もしかしたら私だけ「やっぱりハワイには行け
ませんとか言われるかしらん」と悪い予感が走りました。そう我が経験上
悪い予感は、良い予感よりもずっと高い確率で現実となるのです。
おそるおそる係の所に出頭すると、なんて事は無いパスポートの再確認で
した。それにしてもSNSの即時性を実感致しました。
実は今回ホノルルマラソンのために渡ハする同志の方々が何組も同じ便に
乗られるようなのであります。
そしてそんなランナーたちを乗せたJAL74便は定刻通りゲートを離れまし
た。(しかし、この日は気流が弱く大幅に到着が遅れたのですが…)
鈍い振動と共に機体が動き、機内アナウンスが入ります。ここでようやく
これからハワイへ向かう実感が沸いてきました。
3年間も待った渡ハであります「夢見たハワイ」とまでは言いませんが
まぁそれに近い感慨がございます。しかし「夢の実現は同時に夢の喪失
でもある」と何処かの偉い先生がおっしゃってました。多少気持ちに
影を残しながら我がJAL便は飛び立ったのであります。
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