「まちんと」(2分)
松谷みよ子:文
司修:絵
偕成社:発行
1983.81刷
1987.610刷(980円)
この『まちんと』の原点となる話をかいたのは、時期としては1968年ごろ、伝説を各地にたずねているときではないかと思う。
ああこれは現代の民話だ、戦争を語り継ぐ民話だと思い、死んだ子の魂が鳥になるという昔話の型をしっかりふまえていることに驚きもした。
とくに「まちんと、まちんと」という言葉が心に残った。これは、もうちっととか、まちっとという方言を、幼い子がまわらぬ舌で言ったのだろうと思う。<絵本平和のために>という構想が生まれたとき、まっさきに浮かんだのはこの話であった。そうだ、まちんとを絵本にしよう。
(作者あとがきより抜粋)
少しの文章と少しの色を使った絵が、心に強く語りかけてくる。
松谷みよ子:文
司修:絵
偕成社:発行
1983.81刷
1987.610刷(980円)
この『まちんと』の原点となる話をかいたのは、時期としては1968年ごろ、伝説を各地にたずねているときではないかと思う。
ああこれは現代の民話だ、戦争を語り継ぐ民話だと思い、死んだ子の魂が鳥になるという昔話の型をしっかりふまえていることに驚きもした。
とくに「まちんと、まちんと」という言葉が心に残った。これは、もうちっととか、まちっとという方言を、幼い子がまわらぬ舌で言ったのだろうと思う。<絵本平和のために>という構想が生まれたとき、まっさきに浮かんだのはこの話であった。そうだ、まちんとを絵本にしよう。
(作者あとがきより抜粋)
少しの文章と少しの色を使った絵が、心に強く語りかけてくる。