雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(81」
“シーチン”修一 2.0
【Anne G. of Red Gables/191(2020/9/24/木】「ボン、大きくなったらなんになる?」「ヘータイさん!」
元気な良い子は第2次大戦の大敗までは概ねそんな感じではなかったか。今は平時から戦時への歴史的な転換期にあるから、ヂヂイとはいえ血が騒ぎ、ほんの少しでも中共殲滅・支那解放戦の勝利に寄与したいものだと思っている。
小生が若くて元気で独身なら人間魚雷、特攻隊、諜報員、狙撃手、潜水艦なんて適性がありそうな気がする。しかし、古稀になって体力は日に日に衰え、精神的にはますます無口、陰湿、孤独、諦観、鬱の傾向が強まっているので、表ではなくともせめて裏で働く軍属として貢献できたら御の字だ。
英霊の末端に名を連ねたい、でも無理だろうなあ、何かできることはないかなあ・・・などと思い煩っているが、そのうち妥当な「解」が見つかるだろう。「爺さん、あんたが率先して戦時国債を買うべきだ、それがあんたにできる最大の貢献だ」なんて折伏されたりして・・・ちょっとなあの気分。
近年では軍事マニア、兵器マニア、ミリオタ、国防女子・・・結構人気だから国防の第一線で働くというのはそのうち狭き門になるのではないか。イザ!という時代にあってはいずこの国でも「大義に死す」の血が沸くようだ。夏彦翁曰く「みんな正義が大好きだ」。
ただ、ハイテク時代の今は、元気なら一人前の兵士になれるわけではないだろう。潜水艦などの乗員はかなり特殊な能力が必要のようだ。防衛省によれば――
<各教育隊や他部隊から潜水艦乗員適性のある若年隊員が集まります。着隊後は選抜適性検査(健康診断・耐圧試験・心理適性検査・面接)を実施して、合格した隊員が潜水艦教育訓練隊に入隊します。
潜水艦乗員への道を歩んでいく第1歩の始まりです。これから海曹士課程は約4ヶ月間、幹部課程は約5か月間の教育が始まります。
潜水艦では緊急時に潜水艦から個人脱出できるように訓練を実施します。潜水艦の中で火災や浸水があった場合の応急対処を学びます。課程教育の集大成として、潜水艦に乗って実習をします>
潜水艦は沈没すると逃げ場がないというイメージがあるのは2000年8月のロシア潜水艦「クルスク」沈没事故が影響しているだろう。日本でも大きな関心を呼んだ。ネットによると――
<原子力潜水艦クルスクは、ソ連体制が崩壊した後のロシアで初めて完成した潜水艦でした。クルスクは(北極圏北の不凍港でロシア海軍北方艦隊の閉鎖基地のある)バレンツ海で潜航訓練をしている最中、魚雷発射室から爆発を起こして沈没しました。
発射準備中に起きた爆発で、艦体に大きな穴が開き、艦首の三つの区画が崩壊したそうです。
米英、ノルウェーの各海軍が支援に名乗り出ましたが、ロシア側はこれをすべて拒否。クルスクの乗組員118名は全員遺体となって発見される悲惨な事故となりました。
オランダ企業が潜水艦を引き上げる契約をロシアと結び、潜水艦の艦首を除く全部位を回収することができました。
海軍はほかの潜水艦との衝突事故であったと主張していましたが、政府の公表した報告書によれば、高濃度の過酸化水素が魚雷から漏れ出てしまったために発生した魚雷爆発によって潜水艦は沈没したというものでした>
以下の記事を読んで「溺れた?潜水艦を救う仕事」があることを生まれて初めて知った、びっくりした。産経2020.9.16から。
<【国民の自衛官 横顔】(4)人命救助、深海450メートルの闘い 海自潜水艦救難艦「ちよだ」潜水科 熊坂雄二准海尉(53)
水深450メートルにも及ぶ深海に潜る特殊技能を持つ「飽和潜水員」としての任務に、30年以上にわたり携わってきた。高い水圧に耐えるため、機械でヘリウムガスを体内に取り込み、加圧空間で何十時間も過ごすこともあるという過酷な職務だが、「海自の飽和潜水の発展に、微力ながら貢献できてうれしい」と屈託のない笑顔を見せる。
活動拠点は、横須賀基地に所属する潜水艦救難艦「ちよだ」。潜水艦が浮上できないなどの事故時の対応を想定して設けられている部隊だが、幸い、出動を迫られるような事故は入隊後、一度もなかった。海上での航空機などのトラブルや地震・津波などの災害時に、救助に駆けつけることが主な任務だ。
入隊は10代後半。まもなく先輩隊員の飽和潜水員の仕事を目にし、「自衛隊にこんな職種があるなんて」と強い衝撃を受けた。重さ数十キロにも及ぶ頑丈な装置を全身にまとい、深海に潜っていく姿に憧れ、「自分がやるべき職務はこれだ」と意志を固めた。
平成7年に豊後水道で起きたヘリ墜落事故では、後日受け取った遺族からの手紙に心を打たれた。「主人を冷たい海から帰してもらって…」と感謝の気持ちがつづられており、人に貢献できる仕事だと、改めて実感した。
現在は後進の育成に力を注ぐ。「志は高くても、なかなか到達することのできない職種。自分が積んできたスキルを全て伝える」と意気込んでいる>
「飽和潜水」とは何か、その原理は小生には理解不能だが、「深海の水圧に体をさらしつつ、超大深度への潜水を実現するための技術。100メートル以上の深度でも安全に長時間の活動ができるようになり、潜水病の危険も減った。最大で700メートル以上を潜ることも可能とされている」とか。海自は世界トップクラスの能力を持っているそうだ。
ロシアの軍事力は世界のトップクラスで武器輸出も盛んだが、民生分野ではロシア製のテレビ、洗濯機、掃除機なんて聞いたことがない。ほとんどが品質の良い欧州製か安い韓国・中国製らしい。ソ連崩壊後も国家政策の比重は軍事優先で、民生は後回しなのだろう。
人の命が安い、軍人はなおさら安いのか。小泉悠・東京大学先端科学技術研究センター特任助教「徴兵制を段階的に廃止 プーチンの狙いとは」2017/11/5から。
<ロシアにおいて徴兵義務を有するのは18~27歳のロシア国民男子で、この間に12カ月の兵役に服する義務がある。
徴兵は年に2回、春と秋に行われ、それぞれ15万人、計30万人が徴兵される。ロシアの人口は1億4400万人と日本よりやや多い程度だが、その中から陸上自衛隊の定数(約15万人)の2倍に匹敵する人数を毎年徴兵していることになる。
これに加えてロシア軍には有給で3年間勤務する契約軍人(兵士または下士官待遇)が38万4000人、職業軍人である将校がおよそ20~22万人勤務している。ロシア国防省はロシア軍の正確な兵力を公表していないが、以上の数字をベースに考えると、総兵力はおよそ90万人強というところであろう>
ロシアでは民生経済が停滞して失業率が高いから、一応はメシが食える軍隊はセイフティネットであり、徴兵後には職業軍人になる人も多そうだ。
つまりロシアでは大昔から将兵も国民も「安い命」のままなのだろう。潜水艦の事故は「あってはならない事故」ではなく「あっても驚かない事故」らしい。
<ロシアの潜水艇で火災、乗組員14人が死亡 CNN2019.7.3
ロシアの領海内で探査活動に当たっていた潜水艇で火災が発生し、乗組員14人が死亡した。国営タス通信が2日、国防省の話として伝えた。
乗組員らは煙を吸い込んで死亡した。火災は乗組員らの「献身的」な行動で鎮火したという。国営RIAノーボスチ通信によると潜水艇は現在、バレンツ海沿岸のセベロモルスク海軍基地に係留されている。プーチン大統領はショイグ国防相に火災原因を解明するよう指示し、海軍司令官が調査しているという。
ロシアでは2000年、バレンツ海で演習中だった原子力潜水艦が爆発を起こして沈没し、100人以上の死者が出た。2008年には原潜の消火システムが誤作動し、乗組員20人が死亡した>
過酷な生、惨めな死・・・それでもロシア国民が従容として受け入れるというか反発しないのは、有史以来、権力者相手には表立って逆らわない、無駄な抵抗はしない、諦めが肝心、ウォッカを飲んで憂さ晴らし、耐え難くなったら自殺するのみ、というスラブの民族性があるようだ。
ロシア正教会は西暦325年から教義は変わらず「神による人間の救い」を信じ、「人間の理解をこえた事柄については謙虚に沈黙する」姿勢だという。ロシア人、スラブ民族の精神の土台はロシア正教会の教えにあるのだろう。
「置かれた場所で耐えなさい」か・・・為政者と支配階級(貴族など富裕層)にとってこんなに都合の良い教義はないだろう、好き放題にできるのだから。永遠の「夜明け前」。
支那では以下のような習近平・中共の戦狼チキンゲーム語録が溢れかえっており、多分多くの人民はうんざりしているだろう。
◆強軍志向「軍隊は戦うためにある。私たちは中国の領土を中国から分離することを、いつでも、どんな形でも、いかなる者、いかなる組織、いかなる政党にも許さない」
◆妄想迷走「なぜソ連は解体したのか? なぜソ連共産党は崩壊したのか? その大きな理由は、彼らの理想と信念が揺さぶられたことによる」
「中国の人々は、人類にとってより豊かで平和な未来を他国の人々と描く準備ができている。中国は主要かつ責任ある国としての役割を今後も果たし続けていく」
「中国は常に世界平和を構築する者、世界的発展に貢献する者、国際秩序を維持する者であり続ける」
◆餌付け手なづけ「13億人もの人々を飢えから守ることは、中国による全人類にとって最大の貢献だった」「私たちは貧困との戦争の最終局面に勝利するだろう。これは何千年もの中国の歴史の中で、極度の貧困が解消された初めてのことになる」
◆世界制覇「中国とアメリカは、両国と世界の人々に利益をもたらすために、互いに協力し合ってWin-Winの成果を上げなければならない。広大な太平洋には、中国と米国のための充分なスペースがある」
「中国の世界への扉は決して閉じず、更に広く開くだろう。今日の世界では、どの国も扉を閉ざしながら国の発展を追い求めてはいられない。扉を開けて友人を温かく歓迎し、彼らに親切にするべきだ」
◆虚言妄言「中国人は全ての民族が共存して、決して色褪せない優れた文化を育てる、美しい家を開いた」「中国人は偉大だ。彼らは勤勉で勇気があり、進歩を追い求める中で決して休むことはない」
◆恫喝志向「腐敗は、党の崩壊と国家の滅亡に繋がる可能性がある」「私たちは、虎との戦いとハエとの戦いを同時に闘い続けなければならない」
習近平は「習語録」を小中学校で教え始めたそうだが、ゆとりのある層はひそかに子どもに孔子「論語」を学ばせているとか。「孔子学院」に世界中の愚かなカネの亡者は騙されたが、中国にはまともな人も少数派ながらいるというのは救いだ。
ソ連は「理想と信念が揺さぶられた」から崩壊したのではない。軍事優先と貪官汚吏の特権階級により民生が無視され、民にまともに食さえ与えられなかったから自滅したのだ。中共そっくり。それを習近平は知らない、知らない振りをしている。現実を直視できない妄想痴呆の為政者をたとえ神は許しても人民は許さない。逃げる算段でもするんだな。
“シーチン”修一 2.0
【Anne G. of Red Gables/191(2020/9/24/木】「ボン、大きくなったらなんになる?」「ヘータイさん!」
元気な良い子は第2次大戦の大敗までは概ねそんな感じではなかったか。今は平時から戦時への歴史的な転換期にあるから、ヂヂイとはいえ血が騒ぎ、ほんの少しでも中共殲滅・支那解放戦の勝利に寄与したいものだと思っている。
小生が若くて元気で独身なら人間魚雷、特攻隊、諜報員、狙撃手、潜水艦なんて適性がありそうな気がする。しかし、古稀になって体力は日に日に衰え、精神的にはますます無口、陰湿、孤独、諦観、鬱の傾向が強まっているので、表ではなくともせめて裏で働く軍属として貢献できたら御の字だ。
英霊の末端に名を連ねたい、でも無理だろうなあ、何かできることはないかなあ・・・などと思い煩っているが、そのうち妥当な「解」が見つかるだろう。「爺さん、あんたが率先して戦時国債を買うべきだ、それがあんたにできる最大の貢献だ」なんて折伏されたりして・・・ちょっとなあの気分。
近年では軍事マニア、兵器マニア、ミリオタ、国防女子・・・結構人気だから国防の第一線で働くというのはそのうち狭き門になるのではないか。イザ!という時代にあってはいずこの国でも「大義に死す」の血が沸くようだ。夏彦翁曰く「みんな正義が大好きだ」。
ただ、ハイテク時代の今は、元気なら一人前の兵士になれるわけではないだろう。潜水艦などの乗員はかなり特殊な能力が必要のようだ。防衛省によれば――
<各教育隊や他部隊から潜水艦乗員適性のある若年隊員が集まります。着隊後は選抜適性検査(健康診断・耐圧試験・心理適性検査・面接)を実施して、合格した隊員が潜水艦教育訓練隊に入隊します。
潜水艦乗員への道を歩んでいく第1歩の始まりです。これから海曹士課程は約4ヶ月間、幹部課程は約5か月間の教育が始まります。
潜水艦では緊急時に潜水艦から個人脱出できるように訓練を実施します。潜水艦の中で火災や浸水があった場合の応急対処を学びます。課程教育の集大成として、潜水艦に乗って実習をします>
潜水艦は沈没すると逃げ場がないというイメージがあるのは2000年8月のロシア潜水艦「クルスク」沈没事故が影響しているだろう。日本でも大きな関心を呼んだ。ネットによると――
<原子力潜水艦クルスクは、ソ連体制が崩壊した後のロシアで初めて完成した潜水艦でした。クルスクは(北極圏北の不凍港でロシア海軍北方艦隊の閉鎖基地のある)バレンツ海で潜航訓練をしている最中、魚雷発射室から爆発を起こして沈没しました。
発射準備中に起きた爆発で、艦体に大きな穴が開き、艦首の三つの区画が崩壊したそうです。
米英、ノルウェーの各海軍が支援に名乗り出ましたが、ロシア側はこれをすべて拒否。クルスクの乗組員118名は全員遺体となって発見される悲惨な事故となりました。
オランダ企業が潜水艦を引き上げる契約をロシアと結び、潜水艦の艦首を除く全部位を回収することができました。
海軍はほかの潜水艦との衝突事故であったと主張していましたが、政府の公表した報告書によれば、高濃度の過酸化水素が魚雷から漏れ出てしまったために発生した魚雷爆発によって潜水艦は沈没したというものでした>
以下の記事を読んで「溺れた?潜水艦を救う仕事」があることを生まれて初めて知った、びっくりした。産経2020.9.16から。
<【国民の自衛官 横顔】(4)人命救助、深海450メートルの闘い 海自潜水艦救難艦「ちよだ」潜水科 熊坂雄二准海尉(53)
水深450メートルにも及ぶ深海に潜る特殊技能を持つ「飽和潜水員」としての任務に、30年以上にわたり携わってきた。高い水圧に耐えるため、機械でヘリウムガスを体内に取り込み、加圧空間で何十時間も過ごすこともあるという過酷な職務だが、「海自の飽和潜水の発展に、微力ながら貢献できてうれしい」と屈託のない笑顔を見せる。
活動拠点は、横須賀基地に所属する潜水艦救難艦「ちよだ」。潜水艦が浮上できないなどの事故時の対応を想定して設けられている部隊だが、幸い、出動を迫られるような事故は入隊後、一度もなかった。海上での航空機などのトラブルや地震・津波などの災害時に、救助に駆けつけることが主な任務だ。
入隊は10代後半。まもなく先輩隊員の飽和潜水員の仕事を目にし、「自衛隊にこんな職種があるなんて」と強い衝撃を受けた。重さ数十キロにも及ぶ頑丈な装置を全身にまとい、深海に潜っていく姿に憧れ、「自分がやるべき職務はこれだ」と意志を固めた。
平成7年に豊後水道で起きたヘリ墜落事故では、後日受け取った遺族からの手紙に心を打たれた。「主人を冷たい海から帰してもらって…」と感謝の気持ちがつづられており、人に貢献できる仕事だと、改めて実感した。
現在は後進の育成に力を注ぐ。「志は高くても、なかなか到達することのできない職種。自分が積んできたスキルを全て伝える」と意気込んでいる>
「飽和潜水」とは何か、その原理は小生には理解不能だが、「深海の水圧に体をさらしつつ、超大深度への潜水を実現するための技術。100メートル以上の深度でも安全に長時間の活動ができるようになり、潜水病の危険も減った。最大で700メートル以上を潜ることも可能とされている」とか。海自は世界トップクラスの能力を持っているそうだ。
ロシアの軍事力は世界のトップクラスで武器輸出も盛んだが、民生分野ではロシア製のテレビ、洗濯機、掃除機なんて聞いたことがない。ほとんどが品質の良い欧州製か安い韓国・中国製らしい。ソ連崩壊後も国家政策の比重は軍事優先で、民生は後回しなのだろう。
人の命が安い、軍人はなおさら安いのか。小泉悠・東京大学先端科学技術研究センター特任助教「徴兵制を段階的に廃止 プーチンの狙いとは」2017/11/5から。
<ロシアにおいて徴兵義務を有するのは18~27歳のロシア国民男子で、この間に12カ月の兵役に服する義務がある。
徴兵は年に2回、春と秋に行われ、それぞれ15万人、計30万人が徴兵される。ロシアの人口は1億4400万人と日本よりやや多い程度だが、その中から陸上自衛隊の定数(約15万人)の2倍に匹敵する人数を毎年徴兵していることになる。
これに加えてロシア軍には有給で3年間勤務する契約軍人(兵士または下士官待遇)が38万4000人、職業軍人である将校がおよそ20~22万人勤務している。ロシア国防省はロシア軍の正確な兵力を公表していないが、以上の数字をベースに考えると、総兵力はおよそ90万人強というところであろう>
ロシアでは民生経済が停滞して失業率が高いから、一応はメシが食える軍隊はセイフティネットであり、徴兵後には職業軍人になる人も多そうだ。
つまりロシアでは大昔から将兵も国民も「安い命」のままなのだろう。潜水艦の事故は「あってはならない事故」ではなく「あっても驚かない事故」らしい。
<ロシアの潜水艇で火災、乗組員14人が死亡 CNN2019.7.3
ロシアの領海内で探査活動に当たっていた潜水艇で火災が発生し、乗組員14人が死亡した。国営タス通信が2日、国防省の話として伝えた。
乗組員らは煙を吸い込んで死亡した。火災は乗組員らの「献身的」な行動で鎮火したという。国営RIAノーボスチ通信によると潜水艇は現在、バレンツ海沿岸のセベロモルスク海軍基地に係留されている。プーチン大統領はショイグ国防相に火災原因を解明するよう指示し、海軍司令官が調査しているという。
ロシアでは2000年、バレンツ海で演習中だった原子力潜水艦が爆発を起こして沈没し、100人以上の死者が出た。2008年には原潜の消火システムが誤作動し、乗組員20人が死亡した>
過酷な生、惨めな死・・・それでもロシア国民が従容として受け入れるというか反発しないのは、有史以来、権力者相手には表立って逆らわない、無駄な抵抗はしない、諦めが肝心、ウォッカを飲んで憂さ晴らし、耐え難くなったら自殺するのみ、というスラブの民族性があるようだ。
ロシア正教会は西暦325年から教義は変わらず「神による人間の救い」を信じ、「人間の理解をこえた事柄については謙虚に沈黙する」姿勢だという。ロシア人、スラブ民族の精神の土台はロシア正教会の教えにあるのだろう。
「置かれた場所で耐えなさい」か・・・為政者と支配階級(貴族など富裕層)にとってこんなに都合の良い教義はないだろう、好き放題にできるのだから。永遠の「夜明け前」。
支那では以下のような習近平・中共の戦狼チキンゲーム語録が溢れかえっており、多分多くの人民はうんざりしているだろう。
◆強軍志向「軍隊は戦うためにある。私たちは中国の領土を中国から分離することを、いつでも、どんな形でも、いかなる者、いかなる組織、いかなる政党にも許さない」
◆妄想迷走「なぜソ連は解体したのか? なぜソ連共産党は崩壊したのか? その大きな理由は、彼らの理想と信念が揺さぶられたことによる」
「中国の人々は、人類にとってより豊かで平和な未来を他国の人々と描く準備ができている。中国は主要かつ責任ある国としての役割を今後も果たし続けていく」
「中国は常に世界平和を構築する者、世界的発展に貢献する者、国際秩序を維持する者であり続ける」
◆餌付け手なづけ「13億人もの人々を飢えから守ることは、中国による全人類にとって最大の貢献だった」「私たちは貧困との戦争の最終局面に勝利するだろう。これは何千年もの中国の歴史の中で、極度の貧困が解消された初めてのことになる」
◆世界制覇「中国とアメリカは、両国と世界の人々に利益をもたらすために、互いに協力し合ってWin-Winの成果を上げなければならない。広大な太平洋には、中国と米国のための充分なスペースがある」
「中国の世界への扉は決して閉じず、更に広く開くだろう。今日の世界では、どの国も扉を閉ざしながら国の発展を追い求めてはいられない。扉を開けて友人を温かく歓迎し、彼らに親切にするべきだ」
◆虚言妄言「中国人は全ての民族が共存して、決して色褪せない優れた文化を育てる、美しい家を開いた」「中国人は偉大だ。彼らは勤勉で勇気があり、進歩を追い求める中で決して休むことはない」
◆恫喝志向「腐敗は、党の崩壊と国家の滅亡に繋がる可能性がある」「私たちは、虎との戦いとハエとの戦いを同時に闘い続けなければならない」
習近平は「習語録」を小中学校で教え始めたそうだが、ゆとりのある層はひそかに子どもに孔子「論語」を学ばせているとか。「孔子学院」に世界中の愚かなカネの亡者は騙されたが、中国にはまともな人も少数派ながらいるというのは救いだ。
ソ連は「理想と信念が揺さぶられた」から崩壊したのではない。軍事優先と貪官汚吏の特権階級により民生が無視され、民にまともに食さえ与えられなかったから自滅したのだ。中共そっくり。それを習近平は知らない、知らない振りをしている。現実を直視できない妄想痴呆の為政者をたとえ神は許しても人民は許さない。逃げる算段でもするんだな。