日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

愛のある知らんぷり。

2016-06-23 17:40:24 | 発達応援
 暑い、ってこういうことだったな、と思い出してる今日です。

 一週間は雨が降り続く、というような天気予報がはずれて、青空も見えていた本日。
でも、湿気が多いので、まとわりつくような暑さがあります。

 夕方になり、やっと良い風が家の中に入ってきます。
ああ、ほっとする。

 以前、ある保護者の方とお話ししていたら、
お子さんが自分で「これがしたい!」と積極的ではないことを嘆かれていました。

 おとなしめでゆっくりペースのそのお子さんは、
保護者の方がせかせかしたり、急がせようとしても動じずマイペースで動く感じでした。
かといって、私などには気を遣い、言われたことに答えようとするし、
行動に移そう!という気配も見せるお子さんでした。

 そんなお子さんと私が話しをしていると、
私はお子さんに話しかけ、答えるのを待っている状況なのに、
保護者の方が、すべて答えてしまわれて、子どものほうは
うん、そうなの、というような顔で頷いていることが続きました。

 とても不思議に思ったのは、私が子どものほうを向いて、
子どもと話しをして、子どもの答えを待っている状況というのは、
保護者の方にも見えているであろう感じなのに、
すべて、答えてしまうその保護者さんの存在でした。

 お子さんが中々、話しをしない、とか
話していても内容がまとまらず、具体性もなくてわかりにくいなどと言われていたのですが、
これだけ、子どもさんに話しをさせなければ、そうなるだろうな、と思ったことでした。

 話して欲しい、と思いながら話しをさせない。
不思議ですね。

 「ねーねー、○ちゃん、かーちゃん、よう、しゃべるね。」というと、
子どもは、にやりとして、うん、といって別のところへ行きました。

 周りの人と意思の疎通ができるように、との保護者さんの思い。
でも、ゆっくりでも、情報が不完全でも、どうにかなるし、
どうにかならないからこそ、どうにかしようと思う力が出せるかもしれませんね。

 ああ、大人の愛あるしれっとした態度。
大事かもですね。
コメント
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