日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

選択の春。

2018-03-07 22:25:13 | 発達応援
 朝から火山灰が舞っていて、目が痛くなりながらの通勤。
灰でバイクがズルッと行かないように気をつけよーっと。

 今の時期、支援員として中学校で仕事をしていたとき、
小学校から中学校の支援クラスに「見学」に来る子どもたちがいました。

 その子たちは、小学校で支援クラスで学んでいた子たちもいましたが、
中学校では支援クラスのほうが良いのではないか、ということで、
小学校では普通のクラスで学んでいた子どもたちもいました。

 私が仕事をしていた中学校では、学年が色々な子どもたちでしたが、
人数も少なく、普通に学習をしていた支援クラスでした。

 ただ、得意、不得意の差が大きかったので、
同じ課題をやりながらも、聞く質問のレベルを変えるなど、
担任の先生は工夫されていました。

 見学には入学する子どもさんと親御さんがいらっしゃっていて、
授業の様子を授業参観の形で見学されていました。

 そして親御さんは、
「少人数だし、授業の進度もうちの子にあっている」といわれる場合が多かったですが、
子どもさんは、黙っていることが多かったように思います。

 子どもさんが黙っている場合、大体は、
「自分は、ここじゃなくて、みんなと勉強したい」という感じの子が多く、
実際、その通りに、支援クラスに入級の子はいない場合が多かったと思います。

 中学校に支援クラスがある、ということは、
そのクラスを担任する先生がひとり、必ず、必要になります。

 ということは、支援クラスの担任の先生は、
ほぼ、支援クラスを受け持つことになるので、教科の担当者が場合によっては足りなくなります。

 なので、支援クラスがある中学校は、
だいたい、支援クラス分の先生を+αで配置してもらえることになります。

 これは規模の小さな学校では、「先生の人数が増える!」ということで
喜ばしいことになります。

 「ひとり先生が増えるから、数学を分けて教えよう」などと、
まぁ、良い面もあるかもしれないですね。

 でも、そのために学校の支援クラスは存在しているわけではもちろん、ありません。

 ときどき、
「支援クラスに所属だけしてくれたら…」などという声を聞いたこともありましたが、
今もそんな声があるのか、どうだか、私にはわかりません。

 子どもさんの就学について考える季節になってきました。

 親御さんは、我が子の成長、学習の学びやすさなど、
そういうことを考えて、どうしようどうしようと悩まれていると思います。

 療育の方や中学校の先生方ももちろん、そうでしょうけれど、
そうでない、よこしまな要因もあるかもしれないことは、
知っておいたほうが良いかもしれないですね。

 一度、支援クラスに入ったが最後、六年生まで、中三まで、絶対に出られない。
一度出たら、どんなに状況が変わっても、支援クラスには戻れない。

 そんなことあったら、現場は、どこ見て仕事してるのかな?と、
疑ったほうがいいかもしれないですね。

 学校は、子どもの学びを一番に考える場所であって欲しいものです。