仕事から帰る頃、雨が降りそうな空模様だったし、ほわっと雨が降りだす前の独特の匂いも感じました。
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その雨が降る前の、降り出しはじめの独特の匂いのを「ペトリコール」ということを昨日知りました。
それで、ふと、「草いきれ」にもそういうなんか名前が付いているのかな、と思ったのですがどうなんでしょうね。
この写真を見て、全部でいくつ、と聞かれたらどう考えますか?
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私は大人なので(エッヘン)4+2で6個だな、と思います。
算数の足し算に慣れ親しんだ小学生も同じか、或いは「2+4だから6」と考える子もいるかもしれません。
幼児(ざっくり、3歳くらい〜小学校入学前くらいまで)に「全部でいくつある?」と聞くと、まず、「1、2」と数えて、次に「1、2、3、4」と数えて、その後で全体を「1、2、3、4、5、6」と数える作業をして「6」と答えるそうです。
でも、足し算を習うまでこのやり方に固執するわけではなく、誰に教えられるでもなく数え方が変化するそうです。
それは、まず最初の集合を「1、2」と数えて、次の集合を「3、4、5、6」と数え足していくやり方に変化するそうです。
更に「基数性」(最後の数詞が全体の数〈全体の量〉ということ)をわかってくると、最初の集合を「2!」と唱えて次の集合に対して「2、3、4、5、6」と答えを出す方法に進化したりします。
更に更に、4つの方の集合をまず「4」と数えて、次に2個の方の集合を「4、5、6」とやる場合も出てくるそうです。
小学校で足し算を習う前に、遊びながらこういう知識を幼児は獲得している場合が多いそうで、これは幼児のモノを数える計数の力の発達とリンクしているそうです。また
幼児であってもなるべく、全体の数を知るための手数を減らそうとしたり、何か新しいことを求める能動的な意欲に支えられているとも言えます。
こういう力が小学校入学前にあるならば、小1の算数の足し算なんて、お手のものと思いがちですが、さにあらず。
例えば、4+2と2+4は同じ答えというのを理解しにくかったりします。
それは、幼児にとって、足し算というものが、最初の数に2番目の数を足す、という一方向性のものと捉えていることが大きいそうです。
さて、幼児の間に数に対して、このくらいの認知をしておくには、一つの集合を構成しているものをバラバラに1つずつ見る力や指でそのバラバラの物を1個ずつ指させる力、また、口なり自分の内側の言葉で数える速度と指で指す速度を同じくらいに調整できるなどの力が必要になります。
そうなると、目や手や自分の体を自分でコントロールできないうちに、小さな子に早期学習とばかりにプリント的なものばかりやらせても、あまり効果が得られないように思います。
もしも、身体の使い方に凸凹があって、どうも数えるのも苦手だな、と思われるお子さんは、掴みやすい物を掴んで投げたり、投げた物を目で追ったり、目標になる物を見つめたり、「3つ投げよう」と遊びに数を取り入れたりしながら、幼児が身体に染み込ませていく算数の準備をしていくと良いと思います。
身体の使い方は今ひとつだけれど、数を頭で写真のように取り込めている子も中にはいます。そんな子は、じゃんじゃんその子のやりたい問題しながら、身体は身体で育てていけば良いですよ。
でも計算以前の数の捉え方の準備は、身体、目や手や本人のリズムなど身体も意識してみてくださいねq