この前の日曜日は「薬から自由になるための知識と実践」という勉強会に行ってきました。
講師は小倉謙さんという方で、私は存じ上げなかったのですが、精神医学の問題や薬物問題についての講演会などを全国各地でされている方でした。
ですが、勉強会の中では淡々と「薬」というものが人へ及ぼす作用、精神薬を止めることがなぜ難しいか、薬物の性質など、昼食を挟んで5時間半ほど教えてくださいました。
個人的に驚いたのは、薬が体の中に残留する、という話でした。
私の持っている知識の範囲での薬のイメージは、「薬を飲む」という入り口部分をやめていけば、腎臓や肝臓で代謝、排泄されて飲んだ薬の成分は体内でゼロになるというものでした。
体内での残留は、薬の使用期間にも関係するのかもしれませんが、「体内で薬物が残留」するという情報は、私にとってインパクトのあるものでした。
但し、私は理系の学びの半端な者なので、このことについては、驚くと同時に「では、人の体の代謝、排泄、解毒する作用とかはどうなんだ?」と思いました。
その場で質問できればよかったのですが、そう疑問に思えたのは、ゆっくり復習のためにメモ書きしたノートに目を通した新幹線の中でした。
そんな疑問を差し引いても、今回の勉強会はとても実りあるものでした。
また、精神科で処方されるような薬が、ものすごく身近な内科でも処方されることがあることにも驚きました。
そして、医者に「この患者には、この薬が必要!」と処方されてしまうと、その薬の服用で不調になってやめる場合、医者が処方の権限より強いものがあるとすれば、それは本人の決断ということも改めて知り、医者の安易な処方の罪深さを思いました。
安易な処方に対して、快く減薬、断薬の手を貸してくれない場合も多いようで、腹立たしいことだと思いました。
ふと、神田橋先生が、他所にかかっている方の減薬もしてくださるというのは、薬を減らしたいという方達の助けになっていたのだなぁ、ということに今更ながら気が付いたことでした。
私にとっては、知らないことだらけの今回の薬の勉強会。
自分が飲んでいなくても、一般の市販薬を飲むときも「これは飲んだとき…」と自分の頭で考えるきっかけとなる、知っておくとためになることが多い勉強会でした。