今日は暖かく、昼間は窓全開にしていました。
それでも空気は冷たいので、猫たちはホットカーペットに潜ったり、ひなたに寝そべったりして暖をとっていました。
1対1対応というと、幅が違う同数のもので「同じ数かどうかわかってる?」ということに使われる場面を私はよく思い出します。
こんな感じで「数は一緒?違う?」と問う感じです。
でも、『親と子で学ぶ算数入門』によると、1対1対応というのは「量から数を抽象化する」過程の段取りのようなものなのですね。
{}
{}
{}
{ }は、中にあるものをひとまとめにした印で、算数の言葉で言うと「集合」です。
ということで、ここには3種類の集合があり、モノとしては別物だけど共通点があります。
それは、数が同じということで、どの集合も「4」という名前を持っているということです。
これらの集合が同数ということの根拠が、集合を作っているメンバー同士で1対1対応がつけられる、ということになるのだそうです。
この{ }で表す集合に言葉の集合
{「いち」「に」「さん」「し」…}
を作ると、この数の言葉の集合と具体物などの集合との間に1対1対応をつけることが、「数える」という手続きのことだそうです。
そして、気をつけたいのは、この1対1対応で抽象化された数は「量」を表しているということです。
算数の言葉で言うと「集合がどのくらい多いか、少ないかを表す集合数」で、もっと言うと「分離量の大きさ」を表すものです。
なぜ、こんなことを強調するかと言うと、算数の数で立ち止まっているお子さんの中には、この「いち」「に」「さん」「し」…というものが「りんご」や「車」などと同様の固有の名前のように思っている場合があるからです。
本の中では
のように両手で集合を囲みながら「集合の個数」ということを意識できるような数え方を示してありました。
集合の数が多くなったり、具体物が大きいものだと難しいですが、数字の後ろにある「量」を意識させて「いち」「に」「さん」「し」を固有名詞と勘違いさせない工夫が教える側に必要だなぁと思うことでした。