やはり春のダイヤ改正で「ひたち」から撤退する651系交直流電車。
国鉄からJRに変わったのが、1987年。そしてその2年後の89年に「ひたち」でデビューした651系。あれからもう四半世紀近くが経とうとしている。当時は、白一色で何て斬新な車輛だろうと思ったものだが、人間何でも慣れるって恐ろしい。まだ珍しかった液晶マークや液晶表示は、今や当たり前になった。この651系登場の頃、「ひたち」には、晩年の485系がまだまだ走っていて、九州から来た赤いスカートのTc481も健在だったり、14両編成の併結運転もしていたから、茨城にはよく行ったものだった。
それにしても、この651系に限らず最近の特急電車のスピードは、恐ろしく速いし、また加速も凄く感じる。これは、乗ってて感じるのは当たり前だが、撮影していて感じること。今まで以上にシャッタースピードに気遣って撮影している訳だが、ここで問題になるのが、速いシャッタースピードで撮影すると、被写体ブレは避けられるが、全面の液晶マークが消えてしまうということだ。特に特急電車の大きな全面のマークは重要で、表示のすべてを写しとめたいと思うのが鉄チャンの心情というものだろう。この相相反する撮影技術を習得しなければ、と躍起になった時代もあった。
写真は、まだ明けやらぬいわき駅で、出区準備中の651系。この時は、早朝の貨物列車狙いでいわきに前泊し、貨物機確認のため構内まで出向いた時の1コマ。晴天下で見るより、スマートでカッコ良く見え、まるでミニ新幹線のようだった。
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2010(H22)-12-29 出区準備で息を吹き返した2本の651系 JR東日本 / 常磐線:いわき駅
Nikon D300 AF 80-200mm f/2.8D (三脚使用)