数年前から話題となっていたJR東日本のキハ40系列の代替形式が発表になった。
ディーゼル発電機で発電しモーターを駆動して走行するJR東日本お得意のシステムのようである。今年度中に試作車が登場、その後2~3年で一気に現在の40系列を駆逐していくことになる。現状のローカルDCがお好きなファンは今後趣味活動がさらに多忙となり、ある意味羨ましく思うが、アントンKはというと、あまり心が動かない。それはキハ40系に対してあまり馴染みがないからだと思う。キハ40系を考えると、この形式がデビューした時代1980年代の新製車甲種回送くらいしか自分の中では印象がない。つまりこういった車輛たちは、地元の足として普段から日常化された何の他愛も無い車輛なのだ。通勤通学、生活の足としての毎日乗車している方々にとっては、長年のことだから思い出も尽きないのだろう。逆に言えば、日常だからこそ、このキハが身近なファンにとっては一大事なのだと思う。
先日、鉄道ファン、それも撮り鉄も乗り鉄もする旧友からメールが入った。その日は、岡山から「やくも」で布原越え、宍道から出雲坂根スイッチバックを越え備後落合まで行くという内容だった。全10通に及ぶメールだったが、道中の何気ない状況が手にとるようにわかり、それを読んでどこか羨ましくなってしまった。この界隈も乗客が激減してしまい大変だと聞く。旧友のラストメール
「少しでも、乗って残そう、閑散線区!」
という一文が、やけに心に突き刺さった。
写真は、まだSL運行以前の磐越西線で撮影したキハ40系ローカル。現在この場所は有名撮影地になっているようだが、この時はもちろん一人占めだった。
1993-11-07 JR東日本/磐越西線:
今回発表された GV-E400系新型気動車。どんな走りを見せるのか今から楽しみだ。