最近の川崎界隈の話題として注目を集める列車に、残土輸送列車がある。言わずと知れたリニア中央新幹線建設に伴う残土を輸送する専用貨物列車のことだ。
運転自体は5月から開始されたが、当初は期日限定の列車で、撮影するにもなかなかその機会に恵まれずヤキモキしていた。今月に入り運転日数も増えたようで、目撃するファンも多くなったことだろう。何せ運転区間が梶ヶ谷~扇町と短く、かつ主だった撮影ポイントは限られてしまうものの、専用コンテナを積んだ専用列車であること、上下列車で牽引機が異なり、それぞれで楽しめることなど、地味ではあるが今が旬の列車だろうと考えている。
掲載写真は、残土を下ろし再び梶ヶ谷へと戻る夕方の回送列車8151レ。この日は出場して間もないEF652057号機が抜擢され、美しい姿を露呈して目の前を通り過ぎて行った。建設工事もさらに本格化すれば、この輸送列車も増発されると聞いているから、今後秘かな楽しみとして注目すべきではないだろうか。
2017-07 8151レ EF652057 リニア中央新幹線残土列車