昔の画像から・・・
鉄道写真撮影のまだ駆け出しの頃、普通電車を乗り継いでよく上越国境を越えていた。その時代には、上野発水上行きは当たり前、長岡行きも毎日1往復設定があったと記憶している。まだ撮影を本格的に行っていない時代、115系に揺られて上越を目指した。窓を大きく開け、モーター音を感じながら何も考えずに列車で過ごす贅沢。当時はそれが当然だったから深く思わなかったが、こうして半世紀近く時間が経ってから思うとまるで別世界だった。高崎や水上で乗りついた70系電車も、今にして思えば超個性的であり、車内の床の油の匂いも妙に懐かしく思い出される。
そんな旅をしながら、どうしても行きたかった、越後中里の大カーブのたもとに立てた時は、とても嬉しかったもの。スケールの大きな撮影地で時間の許す限り撮影を楽しんだ事は、今でも忘れはしない。アントンKの原点が此処にある。写真は、何と言っても当時のスター181系「とき」。すでに後継183系1000番台が投入されて、181系は1日3往復体制だった。
1976-02-22 2009M とき9号 Tc181-103 上越線:越後中里-土樽にて