アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

春休みの撮影旅行~東北ED75

2021-11-22 19:00:00 | 国鉄時代(カラー)

学生時代、春休みには決まって撮影旅行に出ていたことを思い出す。今となっては夏休みに匹敵するくらい春休みも長かったと懐かしくなっている。いったい余りある時間をどう過ごしていたのか、と考え直してしまうが、少なくとも、同じ時間空間の中でも、当時は時間がゆっくり流れていたように思える。今はあっという間に楽しい時間ほど過ぎ去ってしまうように感じる。これは毎度同じ感覚で、歳を追うごとに早くなってくるのだ。

当時毎年出掛けていた南東北地方。南といって良いのかどうか、要は福島を中心に山形、宮城までの地域に好んで足を向けていた。撮影の中心は、赤い電機だったから、赤べこナナゴにもたくさん出会い、山にはまだED77・ED78、EF71といった魅力あふれる電機も健在。いくら時間があっても足らずに帰京の日を迎えていたことが懐かしい。当時は夜行急行で出かけ、朝方現地到着で撮影開始するパターンが多かったように思う。現在では考えられないくらいの特急列車が日中でも行き交っていたから、撮影は飽きるどころか、全てを撮影することなど不可能に思えるくらい、バンバン列車がやってきた印象だ。思えばこうした撮影旅行で、鉄道撮影にも手馴れていったのだと思い返している。あらかじめの計画も、時にはくつがえることも多々あり、そうした経験は、判断力や決断力を養い、後の行動力へと繋がっていく。そう信じて続けてきた割には、相変わらずの優柔不断さはどうしたことだろうか。あまり当時から成長していないのかも。

掲載写真は、当時の東北遠征からの1枚。当たり前にように乗車して移動した東北線の普通客車列車。今ではこうした普通列車の画像が案外少ないことに気づく。走り画像だからか、あまり残されていないが、駅への進入シーンや、客車へ乗り込む情景は身体が覚えている。もっとカメラを向ければよかったと思うのはいつものこと。記録ではなく記憶にしっかり留めて置きたい。

1982-03-17   128   ED75110        東北本線:貝田-藤田