現代では、「機関車がけん引する列車」、というだけでかなり貴重に思える時代になった。もっともこれは、旅客列車に限った話で、貨物列車の分野では、種類こそ簡素化されつつあるが、まだまだ機関車けん引の輸送形態は維持されているのだが・・
先日走った秩父鉄道の電機による客車列車も、まじまじと列車を目撃してみて、こんな地方私鉄の列車でさえ、どこか懐かしさを感じてしまうようになってしまったのだ。今では、機関車けん引列車というと、貨物列車に混じって、新車の輸送や、検査転属などの車両の輸送を行う配給列車の人気が高いようで、ますますエスカレートしているように感じている。これには、近い将来、これらの列車たちも、機関車けん引ではなくなり、全く新しい電車に交代すると噂されているからだろうか。毎月のように走っている、これらの配給列車も、いよいよ過渡期を迎えているのかもしれない。
掲載写真は、国鉄時代のキハ58形転属配給列車。この時代も、ダイヤ改正を前後して、この手の配給列車が見られたと思う。仲間内では、やはりEF58の50系客車回送やキハ40形の気動車回送が有名で、どこのゴハチが牽くのかが毎回話題になっていた。みんなで早朝から線路端に何回繰り出したことか。思い出を語るのは事欠かない。ここでは、友人達には人気がなかったEF80の配給列車をあえて掲載しておく。いつどこへ行っても同業者の姿はなく、アントンKが全てを独り占め、自己満足の塊となった瞬間であった。
1980-10-09 回9445ㇾ EF80 28 マニ+キハ28形x3 常磐線:北千住にて
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