この年末年始、大岡山からでも綺麗に富士山を拝められた。朝日に照らされ、黄金に輝く富士山も心洗われるようで美しく大好きだが、オレンジに染まった夕空に佇む富士のシルエットも捨てがたく魅力的に思える。昔、年末に田舎から上京してきた義母を富士山の麓まで連れて行き、その途中芦ノ湖スカイラインから眺めたことがあったが、富士山に向かって手を合わせていたことを思い出す。あれから20数年、こんなに時間が通り過ぎても、その神々しさは今も変わらないでいる。変わってしまうのは自分自身の方。「富士」を見て美しいと思える心の拠りどころを持てているかどうか、見たり聞いたりして、素直に心が反応できるかどうか、そんな自分の気持ちを今年はもう一度考えてみたい。そして、そう思える光景や演奏に、今年は一度でも多く出会いたいと思っている。
富士山の話題を書いたので、富士山とともに撮影した特急「あしがら」の写真を掲載しておく。この371系電車は。当時JR東海の意欲を感じられるような力の入った車両に感じられ、アントンKもデビューの頃はよく撮影に出向いていた。ただ、結局1編成7両のみで増備は終わってしまい拍子抜けしたことも懐かしい。引退してから何年暗い経つのだろうか、画像を観ると当時が懐かしく思い出されるが、外観塗色を変えて今でも富士急行で現役だから、今年は乗りに行ってみようと思っている。
1992-03-31 特急「あさぎり」 JR東海/御殿場線:岩波付近
あさぎり、御殿場線も富士急行も、この霊峰富士が傍にあるので、2つの車種は、その霊峰に導かれたのかも知れませんね。良い偶然です。2階建て車両が消え、本来、運転台遮光幕は使わなくても十分走れるのに、使われてしまっているのは、頂けませんけれど。