昔から国鉄型電車の中でも、貫通扉のある急行顔の車両が好きで、機関車の撮影に遠征しても、いつも気になる存在だった。それは、東海道の153系電車に始まり、165系系列または交直流電車の455系電車まで多岐に渡った。出来れば、前照灯もシールドビームになる前の大目玉の方が好みだったが、以降新製される電車は、小目玉のシールドビーム車になり個人的には魅力が半減していった。
掲載写真を撮影した2002年は、いよいよ上信越で走っていた165系電車が引退していく年で、翌年2003年にかけて地方色を纏った165系も原色に戻され最後の活躍をした年に当たる。晩年は、前照灯も含めた改造車も現れ原型車を捕らえるのが厳しくなったものだが、偶然とはいえ多岐に渡る顔や塗装車を記録できたことは、今となっては懐かしく思い出深い撮影行きになった。
この165系快速「ムーンライト」は、普段は6両編成で運転されていたが、夏休みのような多客時には9両編成となり、往年の急行電車を彷彿とさせ、それを狙って地方に出向いたことを思い出す。湘南色がやはりお似合いだが、20年以上の時間をおいて、今見るとこの塗装も案外様になっているように見えるから不思議なものだ。
2002-08-03 3763M ムーンライトえちご 信越本線:平林付近にて
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