東北新幹線開業前の東北本線は、今考えてもまさに電車特急街道だった。ざっと思い出しても、上野を毎時「ひばり」が発車していき、これを追う形で「やまびこ」「はつかり」「やまばと」「つばさ」たちが入れ替わり立ち代わり姿を現す。この時代から存在感が大きかった583系電車も、「はつかり」そして時に「ひばり」でもその雄姿が見られ興奮したが、もちろん主役は485系特急電車だった。ひとくくりに485系と言っても、当時はボンネットから1500番代まで姿を見せていて、なかなか見ごたえがあった。アントンKのお好みは、やはり姿がひと際美しいボンネット型。181系電車と同じく、国鉄特急電車の象徴として最も記憶に残っている電車だろう。
そんな思い出の中から今回は、大宮駅で撮影した485系ボンネット型電車。やはり絵入りマークよりシンプルな文字のみのヘッドマークは、気品がありゴージャスに映る。実際この列車は、東大宮までの回送列車で、乗客はなく運転停車中。この時のメインは、この後続々とやってくる夜行列車群の撮影だったようだ。
1981-08-29 回1076M Tc481x12 東北本線:大宮駅
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