先日孫運用の最中、「今度ブルートレインに乗せてほしい」という辛い要望が飛び出してしまった。玩具でブルトレを長く繋ぎ、機関車で走らせている姿を見ると、何とも爺冥利に尽きるものではあるが、実際の列車を動画や写真でしか見せられないことは思いのほか辛かった。自分の目で見たり、音を聞いたり、または乗車して流れる外の景色を車内から見たりする何気ないことが、出来ない寂しさは、まだ体験したことのない彼にとっては未知の世界だろう。もう少し大きくなったら、なぜ列車がないのか説明できるとして、アントンK爺としては、今の時代に相応しい鉄道の魅力に気づき、そして成長していって欲しいと願うばかり。いくつも夢を持ち、将来に向かって追い続けて欲しいのだ。
せっかくのブルトレの話題なので、また古いものの中から1枚掲載。世の中まだ景気が良い時代に、次世代はこんな寝台列車?が登場と思わせられた「夢空間」という客車があった。試作的要素が強く、通常の24系客車に混結して運転されていたが、データ採りをしたのか、または飽きられてしまったのか、いつの間にか引退していった客車だった。「北斗星」に組み込まれて北海道まで行っていたこともあるが、ここでは金沢-上野間を走った「わくら」号を。悪天のためやる気のなさが露呈しているボツ写真。どうしてここで撮影したのかもう喪失しているが、特別に掲げられたヘッドマークをしっかり写したかったのだろう。この後、渋川停車を利用して高崎線まで追っかけ、まだ若い行動をしているようだ。機関車は、現在何かと話題のEF651101(2101)号機。スノープロウこそ装着していないが、過去から現在まで思い出を継承できる素敵な機関車だ。末永い活躍を期待したい。
1991-09-30 9010ㇾ EF651101 夢空間わくら JR東日本/上越線:津久田付近
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