現在東京で盛んに増備が進んでいるJR東日本の電車は、山手線に始まったE235系電車である。何やら正面から見ると家電製品、電子レンジの扉を思い起こすのはアントンKだけではないのでは?デザインはどうも好みでは無いからか、しっくりこないが、先日乗車した際の印象はとても良かった。加速減速がスムーズに感じ、何しろ揺れないのだ。長年通勤電車にも乗車して、それぞれの印象は持っているが、その中でも一番好印象な電車だった。両数が増えれば、それが当たり前になり、さらに上を目指して車両の開発がされるのだろう。そしてどんどん趣味的対象から乖離していくのである。
JR東日本の通勤電車の直近の印象に対して、関西を走る通勤電車は、民営化後の電車たちを含めて良い電車が多い印象だった。特に221系から始まる通勤電車は、デザインが素敵で素直にカッコいいと思える。ステンレス車体は横に置いても、窓が大きく、両開きドアとのバランスや車内の色使いなど、関東の電車には無い印象でとても面白い。やはり大昔から私鉄電車王国と言われ続けた名残りがまだ残存して、関西の方々の方が通勤電車に対して関東とは違う厳しい目を持っているのかもしれない。民営化して良かった思えることの一つが、こんな個性の相違を見いだせることなのだ。
掲載写真は、国鉄時代の山陽本線の通勤電車。そのままブルーの103系だった。でも、アントンKが初めて大阪から乗車した時、いつもと違うと思わされた記憶がある。窓の外は青い海、そして松林が広がる脇を飛ばしてくる103系は、少なくともアントンKには凛々しく映ったのであった。
1979-05-06 Tc103-95 山陽線普通電車 山陽本線:須磨-塩屋
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