今では急行「はまなす」を最後に、消えてしまった夜行急行列車。長年国鉄時代から数ある急行列車の中でも、名門と呼ばれた急行列車は多い。函館山線を走った急行「ニセコ」を筆頭として蒸機急行の名列車も数知れず多いはずだ。残念ながら、アントンKには本でしかその雄姿を見ることが出来なかったが、その反動がその後の時代に繋がっていったのかもしれない。
自分の写真史を振り返ると、客車急行列車では、やはりゴーナナで注目した「津軽」「八甲田」がまず上がる。そして「おが」「越前」「天の川」「鳥海」なども、乗っても撮っても世話になり思い出が多い列車たちとなる。電車急行で区切ると、「アルプス」「佐渡」「信州」そして「東海」あたりか。やはりたくさん乗車した分、エピソードも多いし車両に対する思い入れも多かったことに気づかされている。
ここでは、大阪-青森を結んでいた急行「きたぐに」を掲載しておく。後年583系化され、新潟止まりとなった「きたぐに」だが、客車時代は、なかなか豪華な編成だった。座席車はすでに12系になっているが、しっかり10系のロネ、ハネが連なり、優等列車であることを誇示していて頼もしい。こんな近くに日本海が見える駅に初めて降り立って、感激した当時の想いが蘇ってくる。まだまだ駆け出しの時代、夢を追っていた頃の画像。
1978-05-21 501ㇾ EF813 急行「きたぐに」 信越本線:青海川にて
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