アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

現代から見た昭和時代への憧れ

2024-01-10 08:00:00 | 鉄道写真(EC)
 今年の撮り初めも、例年通り新鶴見界隈で終えているが、良い天気に誘われて友人と二人カメラハイクに出かけてきた。
 東武鉄道野田線、今は通称東武アーバンパークラインと呼ぶらしい。路線の存在は昔から知ってはいたが、何しろ縁遠くお邪魔することも乗車することさえ今までなかったから、いつもの撮影とは一味違うものを感じながら出向くことになった。同行の友人の意向で、まず本日運転されている「カシオペア」を撮影してから、野田線に入る行程で大宮側から乗車することになり、沿線をロケハンしながらの乗車となった。ここでの目的は、現在運用に就いている8000系の8111編成の撮影で、昔懐かしい東武ツートンカラーが復刻している車両だ。アントンKは、この8000系が登場時はこの塗色だったのか判らないが、馴染みの少ない東武線で、懐かしさを覚えるのは、このツートン色の車体とDRC1720系けごんくらいか。学生時代に東横線乗車時に通っていた中目黒で、よくこの塗色の電車を見かけていたからだ。今にして思えば当時の2000系電車であり、日比谷線直通で中目黒まで顔を出していた車両。のちにクリーム色に変わっていった記憶はあるが、撮影するなど東武線の電車までカメラを向けずに時代は流れてしまった。
 車体色は現在の白地のものだが、同じ8000系電車が何本か走っていて、運よく乗車することが出来たが、やはり乗って思い出す昭和の香りが懐かしい。車内が薄暗く感じ、ドア開閉音がやたらと大きい。知らず知らずに現代の車両に慣らされてしまったが、確かにちょっと前の電車たちはこうだった。製造からゆうに60年近くの時間が経ち、最新型60000系と肩を並べて今日という日常を当たり前に走っていると思うと、馴染みがない車両でも、どこか愛おしく感じてしまうのはどういうことか。それだけ自分自身にも歴史が出来てしまったという事なのだろう。
 掲載写真は、当日最後に駅でお見送りした時のもの。去りゆく8111編成の果てには同じ8000系8163編成が迫ってきていた。車内で、そして電車を待つ時もスマホに夢中な現代人。そんな対比を思いながらシャッターを押した。
 2024-01        東武鉄道 野田線 8000系8111編成   豊四季にて


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