相変わらず昔の画像のデータ化を勤しんでは、当ブログへ投稿する写真選びに時間を割いている。撮り溜めてきた鉄道写真は、カラー、モノクロ問わずおおよそデータ化は終わったと考えてきたが、実はデータ化の前段階で、かなりの画像を選別しているため、未だにデータ処理されていない画像が存在し、それらを含めて再度今までとは別の方法でスキャンしようと検討している。画像を見ればすぐに当時に戻れるものもあれば、全く記憶から抜けてしまったものもあり、それはそれで楽しいが、今一度スキャンを再開するにあたり、どう時間を捻出しようかということが今一番の課題。日常をバランスよく過ごしたいから、焦らず気長に日々を送り、その報告もこの拙ブログにて掲載出来ればと考えている。
昔ニコンからNikon FAというカメラが発売され、一時鉄道撮影に使っていたことがある。今回はそのカメラで試写した中から掲載してみる。撮影データが1984年2月とあるから、このFAというカメラが発売されて間もない時期なのかもしれない。このカメラの一番の売りであった、マルチパターン測光と呼ばれる、いわゆるスーパー賢い露出計を試したくて、無理して購入した訳なのだ。シャッター優先、絞り優先などのプログラムを装備した上で、このマルチパターン測光が露出を決めるという、当時は夢のようなカメラだと思っていた。確かに、当時それまで愛着を以って使っていた、F3PやニコマートFT2に比較すると、適正露出が決まる場合が多いように思えたが、何せシャッター音の感触が自分には合わず、愛着を以ってどこでも連れて行く気持ちにはなれなかった。やはり露出は自分頼りだが、圧倒的にトータルで信頼できるF3Pに落ち着いてしまったのだ。
雪の降った翌日に、このFAをぶら下げて都内を撮影して回り、山手線を狙っている。本当にカメラ任せで大丈夫なのか、撮影条件をワザと極端の悪くして撮影している。雪の晴れ間の完全逆光下での撮影だ。個人差は大きいが、今のアントンKには、こんな画像も在りだな、という気持ちに緩和されている。それは、データ化することで、いかようにも画像が自分の好みに仕上げられることが可能になった現代だから言えること。趣味も長く続けるものである。
1984-02-18 103系ATC車 山手線:目黒付近
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