どこに行っても同じような電車が走っている現在の通勤電車。それはステンレス車体が主流となり、ラッピング等で識別されているためなのだろう。もちろん例外の電車もあるが、同じようなスタイル、同じような車内、そして同じ似通った走行音。昔と比べると、移動手段として格段に良くなったことは認めざるを得ない。しかし長年身近な電車に親近感を覚えてきたアントンKからすれば、現代の電車たちを見たり乗ったりしても愛着が沸きそうにない。これは、やはり鉄道趣味人としては寂しいことなのだ。
昔、スイッチバックの駅構内に必ずといっていいほど目にしたダブルクロスポイント。幼少の時代から、このポイントが好きで、鉄道模型を始めた頃、まず篠原模型のこのポイントを買った思い出がある。今でも口にはしないが、やはりこのダブルクロスポイントを見かけると気持ちが高揚してしまう、ちょっと変なオヤジなのだ。掲載写真は、そんな気持ちで狙ったもの。
ここは中央線初狩駅。当時は、スイッチバック駅として成り立ち、貨物列車等の入れ替えがあったと記憶しているが、現在は本線上にホームが移設されていて、その機能は廃止されているはずだ。そんな山深い田舎の駅にしばしたたずみ、通過していく列車にカメラを向いている。臨時急行に就いた167系の「たてしな51号」。この修学旅行色は当時も異彩を放っており、中央線でもとても目立っていたと記憶している。
1976-06-13 8601M たてしな51号 Tc167 中央東線:初狩にて
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