国鉄時代から全国で活躍し、長年特急電車の代表格として君臨していた485系が来月をもって引退する。厳密に言えば、ジョイフルトレインに変わった485系や3000番代を名乗る車輛たちは、まだ現役引退とはならないようだが、いわゆる国鉄時代からの特急色をまとう車輛達が今回引退ということらしい。
今でこそ583系と人気を二分するほど人気が高いようだが、その昔は特急電車の代名詞といってよいほど何処へ行っても走っていた形式。当然ながらバリエーションも多く、形態もその地方により様々だった。
アントンKにとっても、583系とともに同年代を共に生きてきた形式として、昔からどこか愛着が湧いている。新幹線の開業や延伸ごとに、その数を減らしたらい回しされてきた形式でもあるが、いよいよ消滅となると感慨もひとしお。最後をどこで見届けようか考えている。
最後まで残った仙台の485系(JR東日本)の6両は、近年すでに役目を終えており、団臨や季節臨のみの運用に成り下がり、往年の輝きはすでにないが、それでも親しみのある特急色を最後までまとい、力走する姿はやはり趣があるものだ。
今回の掲載は、ラストランの予定もされている「つばさ」。上野と秋田を結ぶ板谷峠を越える特急として君臨していた頃のもの。「ひばり」「やまびこ」「やまばと」「はつかり」「つばさ」・・と東北特急に明け暮れた良き時代を送ってきたファンの一人として、最後は思い出深い東北の地でシャッターを切りたいと思っている。
1989-11-02 1042M つばさ2号 JR東日本/東北本線:金谷川-松川
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