今週末2日間だけ、かつての急行「津軽」号が復活する。今では急行という識別すら貴重であり、かつ客車急行となればなおさらに感じる。しかし運転区間は、湯沢-弘前間とのことで、何とも中途半端なイメージは否めない。「津軽」と言えば、かつては伝統のある名列車だった。ちょっとこんな走らせ方では名前負けしてしまうのではないか。現役さながらに、せめて秋田と上野を1往復すればいいのだが、すでに奥羽線は通れず、上越・羽越線経由とはなるがこれは致し方ないだろう。けん引機を考えれば、EF81が順当だろうが、EF81の「津軽」とはピント来ない。12系の6両編成ということだから、アントンKからすれば、どこかの団臨に思えてしまうが、これも現代では仕方がないこと。せめてED75700番台が牽いて往年の姿を想像させてくれれば良いのだが、果たして・・・
掲載写真は、今回復活する急行「津軽」に合わせて、12系使用時の画像を掲載してみる。見ての通り当時は、ロネ+ハネを連結した夜行列車の主張があり、たとえ後部が12系客車でも急行「津軽」と一目瞭然だった。この後のダイヤ改正で、寝台客車は廃止され、14系座席車のみの編成で運転されている。EF57のけん引する急行「津軽」に憧れて鉄道写真を始めたアントンKだが、急行「津軽」復活というだけで、ちょっと落ち着かない気持ちになっていることも事実だ。
1980-08-29 402ㇾ ED75777 急行「津軽2号」 奥羽本線:大釈迦-鶴ヶ坂
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