国鉄時代に何度となく50系客車の新製車回送を撮影したアントンKではあるが、その50系客車が、地方で一般型客車を置き換えて活躍している姿は、それまで全く無縁だった。新製車の回送、あるいは廃車のための回送列車は、確かに珍しさから言えばそうなのだが、被写体としては営業列車ではないため、一段下の被写体に思えてしまう。現代に置き換えれば、片道運転の「カシオペア」号の上り回送列車の撮影のような感覚か?今ではそこまで拘りカメラを向けていないが、やはり気持ちの上では変わらないように思えて仕方がない。
今回は、毎年線区ごとに選んで北東北を廻り、50系客車を撮影した時の画像を掲載したい。特に秋田地区には、まだ多くの50系客車が走っていた時代だった。それも、朝の通勤通学列車に使用されていて、客車内は学生さんで溢れ返っていた印象が残っている。そんな時間帯の列車は、50系13両編成なんて列車も存在してぶっ飛んだものだった。ここでは、午後の昼下がり、のんびりと3両でやってきた50系客車使用の普通列車。いつまでも見られる光景だろうと思いながら撮影していたと思うが、その後アッという間に電車に置き換わり消えてしまった印象がある。
1993-05-29 1630ㇾ ED75767 JR東日本/奥羽本線:鯉川-鹿渡
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