あれだけ憧れ好きだったEF57が引退してしまうと、今まで憎き天敵と思っていた機関車EF58が自然とターゲットになっていく。ゴーナナからすると車体がブルーで随分当時は新しい印象だったが、日に日に愛着が深まっていく。何しろゴーナナに比較すれば両数が172両と多く、全国に配置され形態も多種多様ときている。アントンKが周りの友人たちの影響をもろに受け、ゴハチにのめり込んでいくのは簡単だった。当時の先輩たちがゴハチ全機撮影を目指していることに驚嘆したが、そんな周りの煽りもあり機番を気にしての撮影の日々が始まった。
現在に比べるまでもなく、機番情報は全国の友人達の人づてだったが、今にして思えば、このアナログ感が実に楽しかった。誤報も時にはあったが、苦労して調べて撮影を想い描いてから、撮影地に向かい無事達成できた時の想いは今の数倍は興奮したし、その過程の醍醐味は、今では便利な世の中ゆえ味わえなくなってしまった。
掲載写真は、ゴハチと言えばやはりロクイチということで、EF5861が荷物列車の運用に就いた時の一コマ。友人たちと前日から撮影を算段し撮影条件の良い静岡県まで出向いて撮影した時のもの。冬場はSGを噴きながら走行する場面もあり、懐かしく思い出している。
1981-02-11 荷38ㇾ EF5861 東海道本線/菊川-掛川
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