杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ザ・ロード

2011年01月07日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2010年6月26日公開 アメリカ 112分

世界の終焉を迎えた未来。荒廃した大地を、ショッピングカートを引いた父親(ヴィゴ・モーテンセン)と少年(コディ・スミット=マクフィー)が南に向かって歩いていた。所持品はわずかに防水シートやポリ袋、毛布、双眼鏡と拳銃だけだった。生き残った者は皆、燃料と食料を探し彷徨っており、中には人食いとなる者たちもいた。そういう危険な者達を避けながら、時には身を守るために銃を使うことも厭わない父親は、息子に自分たちは“善き者”であり続けることを説く。父親は眠る度、自ら死を選び闇の彼方へ消えた少年の母親(シャーリーズ・セロン)の夢を見たが、やがて彼女と決別するため、写真と結婚指輪を捨てる。親子はある日、食料の詰まった地下シェルターを見つける。身なりを整え、空腹を満たし、暫し世界崩壊前の人間らしい生活を楽しむ親子だったが、シェルターの外をうろつく人間の気配を感じて再び旅立つ。杖をついて歩くイーライと名乗る老人(ロバート・デュヴァル)や父親が離れた隙に荷物を奪った男への父親の冷たい態度は少年を戸惑わせる。やがて、父親は病と怪我を得て死が訪れる。独りになった少年の前に現れたのは・・。

単館上映だったので観はぐった作品。
でもDVDで良かった・・かな。
ヴィゴは好きだけど、深遠な内容のこの作品は劇場で観るにはちょっと重いから・・。

何故世界が終焉を迎えたのかの理由は一切描かれていません。
主題は生き残った者がどう生きていくかということのようです。

絶望して命を絶つ者(妻が幼い息子と愛する夫を残して死を選んだのは彼女が心を病んでいたという設定のようです)がいる一方、生きるために人食いに成り下がる者もいる。
父親は息子という無垢な存在が傍らにいることで、正気を失わずに旅を続けることが出来ていたけれど、自分たち以外の同胞には疑念を抱き続けていました。
もちろん、生き延びるためには簡単に他人を信じることは命取りなのでしょう。

けれど、父親の死後、差し伸べられた手(ガイ・ピアース)を素直に受け入れることで、少年は新しい「家族」を得ることが出来ました。やはり人は信頼を拠り所にしなければならないという戒めなのでしょうか。

崩壊した世界を旅するのですから、綺麗な衣装も美味しい食事も一切出てきません。きちゃない衣服を纏った髭面のヴィゴです。お決まり?のヌードシーン(後姿)もあります。

良い作品だとは思うけれど、好みの内容じゃないなぁ(^^;

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