杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

さよなら、人類

2016年06月26日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2015年8月8日公開 スウェーデン・ノルウェー・フランス・ドイツ合作 100分

面白グッズを売り歩く冴えないセールスマンのサム(ニルス・ウェストロブロム)とヨナタン(ホルガー・アンダーソン)は、行く先々で様々な人生を目撃する。ワインを開けようとして心臓発作を起こして絶命する男とそれに気付かない妻、臨終の床につき天国へ持っていこうと宝石の入ったバッグを頑なに握る老女、現代のバーに立ち寄るスウェーデン国王率いる18世紀の騎馬軍。何をやってもうまくいかないブラックでシュールなエピソードは全39シーン。


2014年・第71回ベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞した不条理コメディ。ロイ・アンダーソン監督の「散歩する惑星」「愛おしき隣人」に続く『リビング・トリロジー3部作』最終章だそうですが・・・どれも観てないし何というか・・・日本のお笑いのショートコントを二人組のセールスマンを軸に繰り広げているような印象で、でも面白いかというと正直何だかよくわからない作品でした。邦題は、たまの「さよなら人類」から採られているのだそうですが関連も意味不明だ~!

監督は多数の画家から影響を受けていて、各シーンも絵画に見立てれば理解し易い・・・のか???
不条理という点では巨大な金属の樽のようなもの(楽器なのか?)に人間が入れられ、下から火を付けられて回り、それをグラス片手に見物してる特権階級らしき人々のシーンが一番かな
両手両足を拘束された猿にいたっては、何を言いたいのかさっぱりわからんぞ
アメリカ民謡『リパブリック讃歌』(「おたまじゃくしはカエルの子」やヨドバシカメラのCMのメロディ)に乗せて歌うシーンは酒場のキスや王様のエピソードに登場しますが、それって笑うところなの?面白いの?と、観ているうちに自分の笑いのセンスに疑問が生じてきたくらい
ダメだ!高尚過ぎてついていけなかった

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ディセンダント

2016年06月26日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2015年ディズニー・チャンネルで放送 112分

魔法のバリアで覆われたロスト島。ここにはマレフィセント(クリスティン・チェノウェス)やイーヴィル・クイーン(キャシー・ナジミー)といったディズニーヴィランズ(悪役)たちが子供たちと暮らしている。彼女たちを島に閉じ込めたのは、海を隔てたオラドン合衆国の王、ビースト(ダン・ペイン)だ。ビーストの息子ベン(ミッチェル・ホープ)はもうすぐ16歳を迎え、王位に就こうとしていた。ベンはヴィランズたちの罪はその子供たちにはなく、子供たちは解放されるべきだと考え、彼らをオラドン合衆国に呼び寄せた。
生まれて初めて島を出ることになったマレフィセントの娘マル(ダヴ・キャメロン)と、イーヴィル・クイーンの娘イヴィ(ソフィア・カーソン)、ジャファー(マズ・ジョブラニ)の息子ジェイ(ブーブー・スチュワート)、クルエラ・ド・ヴィル(ウェンディ・ラクエル・ロビンソン)の息子カルロス(キャメロン・ボイス)の4人組。彼らは親たちからオラドンでフェアリー・ゴッドマザー(メラニー・パクストン
)の魔法の杖を奪ってくることを言いつかる。マレフィセントの願いは、魔法の杖を手に入れ、島に閉じ込めた善人たちに復讐することなのだ。
悪役の子供は、親と同じ悪の道に突き進むしかないのか?それとも、彼らは自分たちの手で新たな人生を切り拓くことができるのか?悪名高き親を持つ子どもたちの葛藤や、彼らの心の成長、友情、そして初恋を、圧巻の歌とダンスが彩る。
“めでたし、めでたし"のその後にはどんな物語が待っているのか―?(アマゾン商品説明より)

ディセンダントは、“子孫”を意味していて、もしディズニー・キャラクターに子孫がいて、10 代だったら?という発想から誕生したオリジナル作品です。
ということは・・・まずはディズニー・キャラを押さえなければ話についていけないわけですね

「眠れる森の美女」でオーロラ姫に呪いをかけたマレフィセント、「白雪姫」の継母で彼女を殺そうとした悪の女王がイーヴィル・クイーンで、「101匹わんちゃん」で子犬を盗んで毛皮のコートを作ろうと企んだ悪女がクルエラ、「アラジン」に登場する悪の大臣がジャファーっと・・・。そしてその子供たちがマル・イヴィ・カルロス・ジェイなんですね

戴冠式を控えた「美女と野獣」の息子のベンは、親は親として子供に罪はないと考える島から4人を招待して自分たちの高校に通わせることにします。国王と王妃で母親のベル(キーガン・コナー)は不安ながらも息子の決断を見守ることにします。一方マレフィセントはチャンスとばかりにマルたちを焚きつけて島から出て復讐するため魔法の杖を盗むよう指示して送り出すのです。

マルは本当は心の優しい女の子なのですが、母親に認められたい、愛されたいという想いでミッション遂行のために努力します。他の三人も彼女に協力します。だって一緒に育った仲間だもんね

高校には「白雪姫」のフェアリー・ゴッドマザーの娘・ジェーン(ブレンナ・ダミコ)や七人の小人ドーピーの息子・ダグ(ザッカリー・ギブソン)、「シンデレラ」の息子・チャド(ジェディディア・グッドエーカー)に「眠れる森の美女」オーロラ姫の娘・オードリー(サラ・ジェフリー)、それに「ムーラン」の娘・ロニー(ダイアン・ドアン)もいました。(覚えきれないよ~

プリンセスに憧れるイヴィは裁縫や料理が得意ですが、本当は頭も良いの。
カルロスは無邪気な少年。母親から恐ろしい生き物だと教え込まれて犬を怖がっていましたが、実際に犬と触れ合って仲良くなります。彼の特技はパソコン操作。
ジェイは盗みが得意でしたが、高い身体能力を買われて「トーニー」(競技)の選手にスカウトされ、仲間との信頼関係を学びます。

校長のフェアリー・ゴッドマザーの杖は博物館に飾られていて、盗もうとして失敗した4人は戴冠式にその杖が使われると知って、作戦を立てます。
マルはベンに惚れ薬入りのクッキーを食べさせオードリーからGFの地位を奪いますが、オードリーはあっさりチャド(いかにも王子様なハンサム君だけど頭は空っぽという設定)に乗り換えちゃう。この二人はマルたちを受け入れていないことが後でわかるのですが、善人に見える人でも裏返せば醜いものが隠れているということかな。

高校生活に慣れるに従い、4人の心には自分たちの生き方に迷いが生じてきます。特にマルはベンに好意を持つようになるので尚更です。そして戴冠式当日、惚れ薬の効果を消すクッキーを渡すマルに知っていたよと打ち明けるベン。う~~ん、青春だ~!!

魔法の杖を奪ったのは何とジェーンでした。彼女は自分の容姿に自信が持てず、母親の杖を使って美しくなろうとしたのですが杖を制御できなくて、島のバリアが消えてしまいます。
マレフィセントは意気揚々と式場に現れますが、マルたちの反抗に遭い小さなトカゲに変えられてしまうのでした。めでたしめでたし。

突然歌い踊り出すから最初はインド映画かと思っちゃったけど、これってミュージカル映画だったんですね~~キレの良いダンスと今風な歌を楽しむのもです。恋や友情というテーマは不変の輝き。若さが眩しい作品です。ま、たまにはいいかも

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