日が昇る前に ベランダの水やりを済ませ 梅雨明けを待っていた洋ランも この晴れ続きなら もう良いかなと思い 屋外の日陰に移動して
階段を降りると
「疲れているときほど走りたくなるんです」 と まるで 少し前の私とリンクしているようなテレビからの音声が耳に入った
注目してみたら どうもランニング依存症というものがあるそうで どうしたら依存症から抜け出せるかのアドバイス的なことのよう
依存症とは違っていたけど 右手が使えるようになるまで 左手で出来ることを頑張っていた私とをリンクさせてしまったのだった
右手を固定していたギブスは 予定通り2か月間で外れた
最初は二日後 それから一週間後 そして二週間ごとの通院となり 次回はギブスを取りましょう と言われた最後の二週間が長かったこと
5年前の左手で経験しているから すぐには元のように自由な動きは出来ない と言う事は覚悟していたけど
甘かった
急患による前回の救急病院と リハビリの設備を伴う専門の外科医院との違いなのか ギブスは外しても添え木をして包帯を巻かれて 右手の使い勝手はギブスと変わらず
違うのは お風呂に入るとき 自分で自由に包帯を解ける事くらい
月日が経つのを早く感じる年齢になったにもかかわらず 最後の二週間が あんなにも長く思えたのは 右手が自由に使えることへの期待があったからなのは言うまでも無く
その期待が大きすぎたに違いない 絶望感
ギブスの時は 2カ月の辛抱と言い聞かせ 左手で出来ることには できるだけの精力を注いで頑張った
そして はちきれんばかりの期待で 長い2週間を終えた のに
カチンカチンの固定から 柔らかい包帯になって 指先は自由に動くし 骨折は完全に回復しているとのことで 少々なら重いものを持ってもいいですよ とのお話だったけれど
ギブスで固められていた時の前向きな気持ちと反して 左手に添えればできそうなことすらも やろうという気持ちが起きず
左手で出来る事と言えば キーを叩くことという正当な口実を掲げてのPC三昧も どこへやら
書くことが好きだから が理由で書くブログさえも 書く気にならず
メンタル 弱いんだな
好きなことも 両手が使える平凡な幸せがあってこそ
最低限の水やりだけで いつの間にか 蕾を付けていた花たち
アガパンサス クイーンマム
パイナップルリリー