お節料理を整えた重箱は 二つの8畳間が続く 奥の方の間に設置した重たい座卓の中心に置かれていて 元旦の朝 お雑煮と一緒に食べる
残り少なくなった品には 台所にストックされている器や鍋から補充し お見えになった客に振る舞いながら 三が日が過ぎる
それが 私の身に着いた お節料理だった
それが 嫁いでみて初めて 12月31日の《年取り》 という大宴会のために身内が集まり せっかく作った お正月の料理を 大晦日の夜に食べてしまうという風習を知り それは 義両親が健在のころより 我が家の子供たちが独立して 二人暮らしになる今まで衰えず 引き継がれている
都内に嫁いだ娘は やはり私が子供のころと同様の習わしで 元旦に婿君の実家に集合し お節料理を囲んだ新年の宴が 催される
ただ今 ローストビーフが オーブンの中
我が家の息子はと言えば 父親譲りの職種につき 年末も元旦も休みなしということで 二人暮らしの我が家は 今夜 《年取り》 の二人宴会かな
ここ10年 連続で紅白歌合戦に出場した 徳永英明さん
出場者名簿に見られなかった歌手の 「紅白を卒業」 という言葉に 違和感を抱く私なのであるが
「選考枠でなく 徳永英明に歌ってほしいという NHKからの要望をいただける歌手になることを目指す」 と言う徳永さんの精神の清々しさに 新たな拍手を贈りたい
初出場の年は 思い出せないくらいに嬉しかった気がするけれど
ただただ 大晦日の夜 徳永さんの一曲を聞くために テレビの前に拘束される不自由さは免れず 今年は 気楽な思いも隠せないでいる
2017年の大河ドラマ は 《女城主 直虎》
大石泰史 著 <井伊氏サバイバル500年>
本屋さんでもネットでも良かったのだが この際 サイン入りで 直々に送っていただいた
新年用の 寄せ植えも 完成
さて 新しい年を迎える準備万端なのであるが ・・・
何十年も前の20代と言う若き日 「新年新年と言っても 地球が 365日のうちの 一回転するだけのことであるけれど ・・・」 という部長の御用納めの日の挨拶を 「うんうん 私もそう思う」 と思って聞いていた時と さほど変わらない気持ちで 大晦日を迎えている