三月の みそか 朝の5時
夫が出勤する時刻が 少しだけ明るくなった
1年を通じて 同じ場所で出会う人の姿だけでなく お顔立ちも確認できて それとなく会釈できるようになる季節のルーティンも 今年でおしまい?
と思ったけど
見送りがてらの早朝散歩から戻って
ベランダより望む東の空
定年を迎えて 辞退しなければ正規での延長雇用を勤め上げ 華やかな花束を抱えて帰って来た あの日
寄せ書きされた色紙が2枚 会社名が金字で刻印された記念の時計
「お話が面白かった」 とか 「ごちそうさまでした」 なんて書かれた手紙や メモが添えられた可愛いパッケージの菓子折りにはメールアドレスが記されていたりして それまでは想像することも無かった会社での夫の顔を知ったりもした
それらをカメラに収めたものの 私が その日の思いを書き残すことは無かった
[本当に嬉しいことと本当に悲しいことはブログには書かない]
と どなたかの言葉にもあったように
まだ能力も体力も自信があるに違いない夫の その時の胸の内を思うと 書かないと言うより書けなかった
毎日が日曜日となり半年を過ぎたころ 現役時代の家にいるときよりも 夫の携帯電話が頻繁に稼働していることに気付いて 夫の持つ能力が必要とされてることを知り
そして今がある
いよいよそれも 空に月が輝いているころに出勤する日の朝が明るくなる今年の夏前には終わる と思っていたけど
自信過剰気味の (*^-^*) 夫の能力も体力も あのころより だいぶ控えめになっているでしょうし
今度は 花束も メールアドレスが記された菓子折りが無くても その日は 私からの花束を添えてカメラに収め
きっと 今度は 「お疲れ様」 と 「ありがとう」 がいっぱい含まれた胸の内を書くことができると思うのだけど
数日前に どうしようか・・・ と思案する夫がいた
コロナさえなければね ・・・
次は 第何波?
これまでは 頂上からシンメトリーに広がっていた山が このところ裾野に辿る前に再び上り坂になりつつある新規感染者数のグラフに 今までとは違った怖さがある