日々是好舌

青柳新太郎のブログです。
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民主党内紛。

2010年12月13日 10時54分43秒 | 日記
来年行われる統一地方選挙に先駆けて茨城県議会議員選挙が行われた。
民主党は公認・推薦で24名の候補者を擁立したが、結果は当選6名に終わって惨敗した。当面はこの選挙結果をめぐる責任問題と小沢一郎前幹事長の資金問題をめぐる党内の綱引きで混乱することは避けられそうにも無い。

昨年の総選挙で歴史的勝利をして政権を奪取した民主党であったが、鳩山政権は普天間問題で躓いて空中分解状態となり、続いて発足した菅内閣も支持率20パーセント内外の低空飛行状態であり、とても国民の支持を得ているとは言いがたい。

あれだけ多くの国民に支持されて政権の座についたのに、何故こんな状態になってしまったのか。
その理由ははっきりしている。
つまり、民主党が選挙のときに掲げたマニフェストはすべて嘘だったということにつきる。
その最も顕著な例は財源問題である。
霞ヶ関には各省庁が所管する特別会計に多額の埋蔵金があって民主党が掲げる政策の財源に充てることが出来るということを主張してきた。自民党が編成した予算には無駄が多いので予算を組み替えることでかなりの財源を捻出できるとも主張した。
そしてそのことをアピールするために蓮舫議員が事業仕分けに金切り声を張り上げて廃止だ削減だとやってみせた。しかし、その結果は、廃止だとされた予算が名前を変えて復活していたりして、うわべだけのパフォーマンスであることがはっきりした。新しい政策経費として活用出来るほどの予算はどこからも出てこないし、税制改革の名の下に消費税増税の目論見さえも垣間見えてくる。来年度の税制改正を見る限り民主党は増税路線である。

沖縄の基地問題はまったくの棚上げ状態だし、高速道路の無料化もインチキだし、八ツ場ダムの工事中止さえも雲行きがあやしい。
尖閣諸島や北方領土の外交問題の不手際など後から発生した問題ではなくて、総選挙に掲げた国民との約束がほとんど守られていないのである。

菅総理の指導力のなさにも失望している。今の状態は誰の目から見ても仙石内閣である。国民目線で見たとき、菅直人は何を言わんとしているのかが皆目解らない。国政は仙石氏へ、党務は岡田氏に任せて、本人は御輿に乗っているだけにしか見えないのである。しかも御輿の片方を担いでいる輿石参議院議員会長などは進もうとしている方向が他の執行部と違って見える。

年が明ければ通常国会が召集される。今の衆議院の議席数なら予算はなんとか成立させることができるだろう。しかし、参議院では野党のほうが優勢だから普通の法律は通すことが出来ない。このままだらだらと民主党政権がつづくことは国民にとって不幸である。

民主党はマニフェストを抜本的に見直して解散総選挙を実施し「嘘」のない政治をめざすべきである。