日々是好舌

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若竹を叩いて晒すおかんじゃけ

2023年06月20日 21時41分06秒 | 日記

オカンジャケは、静岡市葵区羽鳥の曹洞宗の名刹久住山洞慶院の祭日(7月19日~20日)に 境内参道で売られる竹製の玩具。若竹の先の部分を叩いて麻糸の様につぶし、彩色したもので「おかん」は髪の毛「じゃけ」は竹の転訛といわれ‟お髪竹”の訛とも考えられている。

オカンジャケはその年の新竹(真竹)を用いた極めて素朴な作り物で、その二節を伐りとって、一節は手持ち用、あとの一節は、叩いて裂いて繊維状にする。洞慶院のオカンジャケは、この繊維状の房を鮮やかな三色(赤、黄、紫)に染めた縁起物であるが、もとは子供達が河原に出てこれを作り、男の子は采配に、女の子はその房を髪に見立てた人形遊びをする、いわば郷土玩具の一つであった。

今からおよそ560年前の宝徳2年(1450年)、「怒仲天誾禅師」の教えを受け継いだ弟子の「石叟円柱大和尚」がこの地に訪れ、建穂山麗の「喜慶庵」に泊まった。その夜、突如現れた白狐のお告げにより、久住山の麓に法場(てら)を開くことになったのである。

時の守護である「福島伊賀守」は、深く石叟に帰衣して土地を寄進。この地の石上氏の協力と、石叟の法弟「大巌宗梅大和尚」も実務をつかさどり享徳元年(1452年)一棟を建立し、伊賀守の法名により「洞慶院」と称した。現住職の二代前の瑞岳廉芳大和尚は本山永平寺の77世貫首を務めた。

洞慶院に最も近く「門前」と呼ばれる福島家は愚生の伯母の嫁ぎ先で従兄はよく老梅林園の剪定などをしていた。画像出典:久住山洞慶院。