千団子そなへ育児の神祀る 白兎
せんだんごそなへいくじのかみまつる
千団子(せんだんご)。は初夏の季語。子季語に、千団子祭、千団子詣、栴檀講、千団講、鬼子母神参。
五月十六日から十八日まで。大津市の園城寺、通称三井寺にある護法善神堂に祀られる鬼子母神の縁日。鬼子母神は千人の子があったが、人の子をとって食ったため仏に懲らしめを受け、以後改心して子供の守護者となった。安産、子育てを祈り千個の団子を供える。
社殿前の放生池では亀の甲羅に子供の名前を書いて放流する「放生会」も行われ、六百年を超えて続く大津を代表する祭礼となっている。画像出典:三井寺文化遺産ミュージアム&成安造形大学 地域実践領域。