弗の字に番線を曲げ目刺焼く
(よみ)ドルのじにばんせんをまげめざしやく
工事現場には焼き網なんかありませんから番線を曲げて作った焼き網で目刺しや塩鮭を焼いていました。
季語は「目刺し」で春。
宵越しの鍋におでんが不貞腐る
(よみ)よいごしのなべにおでんがふてくさる
「不貞」は当て字で“ふてる”は、「すねる」「投げやりな行動に出る」「強情を張る」という意味。「ふてぶてしい」の「ふて」と同じく、「ふとい( 太い)」の「ふと」からと考えられる。「腐る」は「いばり腐る」「 まじめ腐る」というように、相手の動作に対して軽蔑やののしりの気持ちを表す。
食い残りのおでんが不貞腐っているように見えた。
季語は「おでん」で冬。
はしご酒鰤大根に巡りあふ
(よみ)はしござけぶりだいこんにめぐりあう
居酒屋をはしごしてやっと美味い鰤大根を肴に酒が呑めた。
季語は「鰤」で冬。
居酒屋を出て凩の塵と化す
(よみ)いざかやをでてこがらしのちりとかす
居酒屋の中は暖かくて極楽であるが一歩外に出れば凩の吹きすさぶ娑婆である。
季語は「凩」で冬。
春の馬遠き眼をして嘶けり
(よみ)はるのうまとおきめをしていななけり
馬の眼は大きくて澄んでいてやさしい。
「越鳥南枝に巣くい、胡馬北風に嘶く」という「文選(もんぜん)」にある詩を踏まえて作った俳句。
季語は「春の馬」で春。
(よみ)ドルのじにばんせんをまげめざしやく
工事現場には焼き網なんかありませんから番線を曲げて作った焼き網で目刺しや塩鮭を焼いていました。
季語は「目刺し」で春。
宵越しの鍋におでんが不貞腐る
(よみ)よいごしのなべにおでんがふてくさる
「不貞」は当て字で“ふてる”は、「すねる」「投げやりな行動に出る」「強情を張る」という意味。「ふてぶてしい」の「ふて」と同じく、「ふとい( 太い)」の「ふと」からと考えられる。「腐る」は「いばり腐る」「 まじめ腐る」というように、相手の動作に対して軽蔑やののしりの気持ちを表す。
食い残りのおでんが不貞腐っているように見えた。
季語は「おでん」で冬。
はしご酒鰤大根に巡りあふ
(よみ)はしござけぶりだいこんにめぐりあう
居酒屋をはしごしてやっと美味い鰤大根を肴に酒が呑めた。
季語は「鰤」で冬。
居酒屋を出て凩の塵と化す
(よみ)いざかやをでてこがらしのちりとかす
居酒屋の中は暖かくて極楽であるが一歩外に出れば凩の吹きすさぶ娑婆である。
季語は「凩」で冬。
春の馬遠き眼をして嘶けり
(よみ)はるのうまとおきめをしていななけり
馬の眼は大きくて澄んでいてやさしい。
「越鳥南枝に巣くい、胡馬北風に嘶く」という「文選(もんぜん)」にある詩を踏まえて作った俳句。
季語は「春の馬」で春。
何件目で鰤大根にめぐり会えたのでしょうね?
煮返しのおでん、確かにふて腐っているように感じます。
人もまた、空っ風に舞えば「ちり」ですね~ぇ!
感じ入ります。
以前つとめていた近所の会社の事務所は居酒屋に挟まれていました。午後5時5分には着席してました。