田中悟の片道旅団

大阪で芝居と弾き語りをしています。

なんちゃって短歌集15

2013年03月09日 | 短歌



ミルクティーたまに飲んだら思い出す苦味がちょっと君に似ている


 なんとなく優しい気分欲しくってジャムとバターをパンに重ねた


とんがった鉛筆だからすぐ折れるけれど消さない君にひく線


 手袋とニットキャップとマフラーと愛する君の白く吐く息


駅を出て黄昏月の横顔に足を速めて君の家まで


 勢いで買っちゃったのはいいけれど箱のケーキが心配な件


重なれば形も何もありゃしないオレの直線キミの曲線


 いつからか僕は言葉を探してたほんとは君を探してたのに


心ってやつを傾げて胸に当て君に埋もれていたいと思う


 あと少し見つめ合ったらほどけそう蝶々結びひっぱりながら




コメント
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