金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【2025年 3歳クラシック展望】 牝馬は混戦 牡馬は一強か?

2025-01-04 04:01:14 | 競馬

 年初恒例の「3歳クラシック展望」を今年もお伝えしたいと思います。

 

【牝馬】

 まずは牝馬です。当然ながらG I阪神JFの上位馬が中心となりますが、総じてまだ混戦模様だと思います。

 トップに位置付けるのは、阪神JFを勝ったハービンジャー産駒アルマヴェローチェ札幌2歳S2着で阪神JFを1分33秒4の好タイムで完勝でしたから当然と言えば当然

 2番手グループも、阪神JF2-4着サトノダイヤモンド産駒ピップデイジーシスキン産駒テリオスララキズナ産駒ショウナンザナドゥ

 ただ、気をつけないといけないのは、今回の阪神JFは京都開催でかなり荒れた重い馬場だったということ。4月の桜花賞は阪神開催となるため、いつものスピード優先の適性が試される。したがって、京都の阪神JF上位組だけではなく、府中のアルテミスS上位組であるキズナ産駒ブラウンラチェットキズナ産駒ミストレスの2頭も、忘れずに2番手グループに挙げておきたいと思います。

 あとは、6月の新馬戦で評判どおりの強さを見せて、エルフィンSで復帰予定キズナ産駒ダノンフェアレディ、12月の新馬戦で圧勝しクイーンCに出走予定キズナ産駒マディソンガールも挙げておきたいと思います。

 

【牡馬】

 こちらは、暮れのホープフルSを完勝したキタサンブラック産駒クロワデイノールが、アタマ一つ二つリードしており、現時点では1強と言って良いと思います。それだけ、ホープフルSの勝ち方は完璧でありました。おそらく皐月賞へ直行すると思います。

 このクロワデイノールを追いかける2番手グループとしては、まずはホープフルS2着エピファネイア産駒ジョバンニ、そしてこのジョバンニを2回も破っている京都2歳Sの勝ち馬キズナ産駒エリキング。特にエリキングは怪我のため、ダービーで初対戦となるでしょうが、非常に楽しみであります。

 あとは、ホープフルSは厳しい結果になりましたが、札幌2歳Sの勝ち馬であるキズナ産駒マジックサンズアイビーSの1-2着馬であるドゥラメンテ産駒マスカレードボールキタサンブラック産駒ピコチャンブラックの3頭はまだまだ見限れません。まだ幼さが出ただけで力負けではありませんでした。巻返しは十分可能だと思います。

 

 それから朝日杯FSの1-2着馬であるモーリス産駒アドマイヤズームリオンディーズ産駒ミュージアムマイルの2頭はかなりの強さですが、すでに2頭ともにマイル路線宣言をしているので、NHKマイルCの最有力候補として挙げて起きたいと思います。

 そしてマイル路線であれば、サウジアラビアRCを勝ったモーリス産駒アルテヴェローチェひいらぎ賞を勝ったモーリス産駒デンクマールも忘れずに挙げておきたいと思います。

 


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【最終結果】 2024年 JRA2歳サイアーランキングは、キズナが2年連続で第1位に!

2025-01-03 03:55:18 | 競馬

 昨日の「2024年 リーディングサイアーランキング」に続いて、

 本日は「2024年 JRA2歳サイアーランキング」のの最終結果です。

 

 ちなみに「2歳サイアーランキング」および、その延長線にある「世代別サイアーランキング」は、産駒一世代だけの種牡馬ランキングなので、ベテランの種牡馬も、新種牡馬も、基本は同じ条件での比較になります。今後の種牡馬トレンドを見ていく上で最新の指標言えるのであります!

 

 以下は、2024年 JRA2歳種牡馬成績トップ15位までの最終結果です。

1位 キズナ           勝利数29勝 AEI 2.17 賞金4億49百万円

2位 エピファネイア       勝利数26勝 AEI 1.46 賞金4億03百万円

3位 モーリス          勝利数25勝 AEI 2.08 賞金3億78百万円

4 キタサンブラック      勝利数16勝 AEI 2.88 賞金2億93百万円

5 サートゥルナーリア     勝利数27勝 AEI 1.32 賞金2億87百万円

6 ナダル           勝利数30勝 AEI 1.82 賞金2億80百万円

7位 ロードカナロア       勝利数16勝 AEI 1.51 賞金2億36百万円

8 ドゥラメンテ        勝利数15勝 AEI 1.48 賞金2億08百万円

9位 アドマイヤマーズ      勝利数19勝 AEI 1.75 賞金2億07百万円

10位  リオンディーズ        勝利数12勝 AEI 1.37 賞金1億93百万円

11位  モズアスコット        勝利数10勝 AEI 1.42 賞金1億83百万円

12位  サトノダイヤモンド      勝利数09勝 AEI 1.17 賞金1億80百万円

13位  タワーオブロンドン      勝利数09勝 AEI 1.31 賞金1億66百万円

14位  ルヴァンスレーヴ       勝利数11勝 AEI 0.81 賞金1億65百万円

15位  リアルスティール       勝利数11勝 AEI 0.86 賞金1億61百万円

 

 

 2024年のJRA2歳サイアーランキング第1位キズナでした。

 キズナは2023年に続いて2年連続2歳リーディングサイアーに輝きました。9月の札幌2歳Sを牡馬マジックサンズが制するとともに、10月の牝馬GⅢアルテミスSではブラウンラチェットが勝利(1~3着を産駒が独占)、また11月23日の京都2歳Sでも牡馬エリキングが快勝。芝が荒れていた京都の阪神JFや朝日杯FSでは思ったような結果が出ませんでしたが、かつてのディープインパクトのような勢いで2歳リーディングサイアーとなりました。勝利数29勝AEI=2.17という実績も堂々とした内容。ちなみに、2年連続の2歳リーディングサイアーは、父ディープインパクト以来の快挙となります。

 

 第2位は、エピファネイア。産駒の勝利数は26勝AEI=1.46と引続き安定した実績を残しています。2歳リーディングサイアーというカテゴリーでは、2022年はドゥラメンテ、2023年にはキズナに、それぞれ最後の最後で大逆転を許してしまっており、種牡馬エピファネイア陣営としては2024年こその思いが強かったと思いますが、今回も残念な結果に。それでもホープフルS2着のジョバンニなど、クラシック候補が多数おりますので、3歳クラシックで逆転を狙いたいところでしょう。

 

 第3位は、ベテランの域に達したモーリス。一時はAEIが1を割り込むなど低迷した時期もありましたが、産駒の育成パターンが確立するに従い、勝率やAEIの水準が上昇してきており、勝利数25勝AEI=2.08は立派の一言。また10月のサウジアラビアRCではアルテヴェローチェが快勝した他、12月のGⅠ朝日杯FSではアドマイヤズームが圧勝。また、ひいらぎ賞を勝ったデンクマールもクラシック候補に挙げられています。ここまで産駒の3歳クラシックでの勝利はありませんが、この世代はチャンス大であります。

 

 なお、2024年2歳種牡馬成績の特徴は、新種牡馬の躍進です。第5位サートゥルナーリア第6位ナダル第9位アドマイヤマーズ第11位モズアスコット第13位タワーオブロンドン第14位ルヴァンスレーヴが新種牡馬であり、6頭もベスト15に入る年は珍しい。2023年も新種牡馬の活躍が目立ちましたが、2024年は2023年以上の豊作の年と言って良いでしょう。その中でも特筆したいのがナダル。ナダル産駒の30勝は勝ち数の2歳リーディングです。また30勝のうち27勝がダートでの勝利。競馬サークルでは「ダート界のサンデーサイレンスが現れた!」と叫ばれ始めています。

 

 それから、さすが!と言えるのが、第4位キタサンブラック第8位ドゥラメンテのスーパー種牡馬2頭。産駒が少ないにも関わらず、キタサンブラック勝利数16勝AEI=2.88であり、すでに牡馬サトノカルナバルが函館2歳Sを制するとともに、11月の東京スポーツ杯2歳Sを牡馬クロワデュノールが勝利クロワデュノールは暮れのホープフルSも完勝して3歳クラシックの最有力候補となっています。ドゥラメンテもラスト世代のため頭数が少ないですが、勝利数15勝AEI=1.48は貫禄の数字。なお、軽い骨折で戦線を離れている牡馬キングスコールは1月に復帰予定。この馬もクラシック候補だと思います。

 

 なお気になるのが、2023年新種牡馬として2歳サイアーランキングで第3位に入ったスワーヴリチャードが圏外となっていること。2023年のような勢いはなく、第32位に低迷。現3歳世代では、アーバンシックで菊花賞、レガレイラで有馬記念を勝っているだけに、2歳世代の低迷が気になります。

 

 さて、以上の「2歳サイアーランキング」は、年明け以降も「2022年生まれ 世代別ランキング」として日本ダービーの週まで追いかけ続けます。まだまだ順位は入れ替わりますので、5月末まで目が離せません。引続き注目いたしましょう!

 

 

【ご参考データ】 以下は、2023年 JRA2歳サイアーランキング(トップ10位)の最終結果

1位 キズナ           勝利数32勝 AEI 1.76 賞金4億42百万円

2 エピファネイア       勝利数33 AEI 1.56 賞金4億15百万円

3 スワーヴリチャード     勝利数25勝 AEI 2.32 賞金4億02百万円

4位 モーリス          勝利数22勝 AEI 1.80 賞金3億38百万円

5位 ドルフォン         勝利数25勝 AEI 1.32 賞金2億70百万円

6 ロードカナロア       勝利数21勝 AEI 1.66 賞金2億69百万円

7 ダイワメジャー       勝利数12勝 AEI 1.71 賞金2億49百万円

8位 リアルスティール      勝利数19勝 AEI 1.68 賞金2億39百万円

9 ブリックスアンドモルタル  勝利数16勝 AEI 1.24 賞金2億21百万円

10  ニューイヤーズデイ      勝利数16勝 AEI 1.18 賞金1億91百万円

 

 


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【最終結果】 2024年 JRAリーディングサイアーはキズナが初の栄冠!

2025-01-02 02:03:22 | 競馬

 

 本日は2024年のJRAリーディングサイアーランキングの最終結果の報告であります。

 

 以下が、2024年JRA種牡馬成績トップ20位です。

1位 キズナ           勝利数189勝 AEI 1.87 賞金42億51百万円

2位 ロードカナロア       勝利数153勝 AEI 1.68 賞金38億50百万円

3位 エピファネイア       勝利数098勝 AEI 1.44 賞金32億00百万円

4位 ドゥラメンテ        勝利数107勝 AEI 1.28 賞金23億96百万円

5 ハーツクライ        勝利数052勝 AEI 1.99 賞金21億49百万円

6位 モーリス          勝利数096勝 AEI 1.21 賞金21億48百万円

7 ルーラーシップ       勝利数078勝 AEI 1.36 賞金21億05百万円

8位 ハービンジャー       勝利数062勝 AEI 1.64 賞金20億04百万円

9位 ドレフォン         勝利数087勝 AEI 1.22 賞金19億43百万円

10  ディープインパクト      勝利数029勝 AEI 2.11 賞金17億88百万円

11  キタサンブラック       勝利数073勝 AEI 1.76 賞金17億66百万円

12位  スワーヴリチャード      勝利数033勝 AEI 2.00 賞金14億88百万円

13 リオンディーズ        勝利数047勝 AEI 1.12 賞金14億43百万円

14位  ダイワメジャー        勝利数045勝 AEI 1.30 賞金13億42百万円

15位  ゴールドシップ        勝利数055勝 AEI 1.17 賞金13億32百万円

16位  リアルスティール       勝利数077勝 AEI 0.95 賞金12億72百万円

17位  ヘニーヒューズ        勝利数058勝 AEI 1.03 賞金11億72百万円

18位  ジャスタウェイ        勝利数050勝 AEI 1.26 賞金11億53百万円

19位  キングカメハメハ       勝利数020勝 AEI 2.61 賞金11億43百万円

20  ミッキーアイル        勝利数041勝 AEI 1.14 賞金10億98百万円

 

 2023年の2歳リーディングサイアーに輝いたキズナが、その勢いのまま2024年のJRAリディングサイアーの座を獲得しました。GⅠ勝利はジャスティンミラノの皐月賞だけでしたが、JRA重賞勝利が15勝とトップ、そして総勝利数が189勝断トツの第1位でありました。繋養先の社台SSでも2025年の種付料が2000万円となり、キタサンブラックとイクイノックスと並んで国内最高にアップ。押しも押されぬ大種牡馬となりました。

 第2位には、賞金額4億円差でロードカナロアロードカナロアは昨年、ラストで惜しくもドゥラメンテに逆転されて初のJRAリディングサイアーの座を逃しましたが、今年も、ベラジオオペラが大阪杯を制するなど重賞勝利が11勝で賞金額38億円超となりましたが、キズナに約4億円及ばず。今回も悔しい第2位でした。

 第3位は、キズナのライバルであるエピファネイア。エピファネイアは今年、ステレンボッシュで桜花賞、ダノンデサイルでダービー、ブローザホーンで宝塚記念とGⅠレースを3勝。一方で総勝利数が98勝AEIが1.44とやや低迷しており、「ホームランは打つが打率が低い」という体質が変わらず。

 2023年JRAリーディングサイアーに輝いたドゥラメンテ第4位3歳世代に勢いがなくリーディングサイアーの地位を明け渡しましたが、4歳牡馬ドゥレッツァがジャパンカップ2着と意地を見せてくれました。

 

 その他では、第12位スワーヴリチャード。まだ3歳世代と2歳世代しかいない中でしたが、アーバンシックで菊花賞、レガレイラで有馬記念を制して、賞金総額14億円超で第12位にランクインしました。なおAEIが2.00を超えているのは、ディープインパクトとキングカメハメハとスワーヴリチャードの3頭だけですから、内容の濃さは特筆ものであります。

 

 以上のように、2024年のリーディングサイアーはキズナが初の栄冠に輝きました。賞金総額40億円超のレベルですので、十分に評価されて然るべき内容だったと思います。ただ、本来は2025年も種牡馬成績を牽引するはずだったジャスティンミラノが屈腱炎で早期引退を余儀なくされましたので、2025年のリーディングサイアー争いは予断を許す状況ではありません。

 キズナの永遠のライバルであるエピファネイアや、世代数が増えてきたキタサンブラックあたりが、一気に賞金額を伸ばしてくる可能性は十分にあります。

 2025年もJRAリーディングサイアー争いに注目して参りましょう!

 

 

【ご参考データ】以下は、昨年2023年JRA種牡馬成績トップ10位

1位 ドゥラメンテ        勝利数118勝 AEI 2.12 賞金41億65百万円

2 ロードカナロア       勝利数157勝 AEI 1.43 賞金39億31百万円

3位 ディープインパクト     勝利数080 AEI 2.34 賞金32億39百万円

4位 キズナ           勝利数134勝 AEI 1.59 賞金32億22百万円

5位 ハーツクライ        勝利数097勝 AEI 1.84 賞金31億72百万円

6位 キタサンブラック      勝利数079勝 AEI 2.90 賞金27億94百万円

7 モーリス          勝利数109勝 AEI 1.41 賞金25億50百万円

8位 ハービンジャー       勝利数078勝 AEI 1.38 賞金20億28百万円

9 エピファネイア       勝利数099勝 AEI 0.89 賞金19億54百万円

10  ルーラーシップ        勝利数089勝 AEI 1.01 賞金19億37百万円

 


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【2025年 謹賀新年】 巳年は「大転換点」の年か⁉

2025-01-01 00:03:18 | 雑感

 

 明けましておめでとうございます。

 本年も宜しくお願いいたします。

 

 今年は巳年

 24年前の巳年2001年は、ITバブル崩壊後の底値をつけた年で、ここから株式市場は反転に向かいました。36年前の巳年1989年は、日経平均が大天井を打った年で、ここから日本経済は長期低落時代に突入していきます。さらに60年前の巳年1965年では、日銀特融によって証券不況が終わり、反転に向かった年でありました。

 

 いずれにしても、「大転換点」になりやすいのが巳年

 今回の巳年は、どのような「転換点」となる年なのでありましょうか?

 

 そうだ! うちに現れたヘビ君に聞いてみようっと・・

 

 

 


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