ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
       ・・そんなこと探りたい

傲慢な自分のこと

2013-09-11 10:42:48 | 本を読んで
鈴木秀子さんという人の「死にゆく者からの言葉」

という本を読みかけている。

まだ三分の一ほども読んでいないのだけど、ここを読んだとき、

いきなり、嗚咽みたいに込み上げて来てしまった。


「母がなくなるとき、弟が『苦しいか』といい続けておりましたけど、

私は『苦しいねえ』といいかえさせました。

『苦しいか』といっている限り、

苦しむ人とそれを聞く人の二人がいます。

向こうとこちらというのではなく、

一緒の立場で共に感じることが大事だと思うのです」

・・という文章。

私の母も亡くなるその前苦しそうにしていた。

息をするのが大変そうだった。

そして会って15分くらいで亡くなってしまった。

前日も苦しそうにしていたという。

私に会うためにそんなに苦しみながら待っていてくれていたのに、

(それはわからないことではあるけれど、そう思っている)

そういう母の立場に立てなかった自分だった。

私は彼女みたいに母の側に立てなかった。

亡くなるその前というそのときの(今ここ)を生きてなかった。

そういう自分の傲慢さがどどーっと押し寄せてきて、

なんて奴なんだ!!と泣けた。

いま、こうして書いていても酷かった自分を味わっている。