義父が「歯医者に行く用はないのか」と夫に。
夫はすぐに「あるよ」と。
夫には歯科の予約はないのだけど、そう答えた。
義父のその言い回しは歯科に行きたい、歯が痛む、ということなのだ。
自分だけのために人を動かすことはしたくない・・
多分こんなニュアンスなんだろうなぁと思う。
義父のこの言葉を聞いた瞬間、
あっ、3ヶ月に一度位の歯科に行ってもらうのを忘れてた、と気が付いたんだった。
痛みを我慢してしまう義父だから、
痛みが来る前に歯科に定期的に行こう、と決めてたのに、
それをすっかり忘れた私たちなんだ。
義父は夫と歯科に行き、自分の診察が終えたとき、
待合室に居た夫に「診察はもう済んだのか」と聞き、
夫は「もう終えたよ」と答えたそう。
夫はただ待っていただけなのだ。
以前、夫が正直に自分は一緒に来ただけで、
診察なんかしないよ、と言ったら、ひどく怒ったという。
さっき、歯科から帰ってきた義父は、
ずっと辛抱しとった(痛みを)・・と言った。
こうして過去のことはちょっと言う。
痛い、その時は言わない。
どのくらいの期間痛かったのかと聞くと、ずっとだと。
私たちが義父の歯科行きを忘れると、こういうことになる。
歯科の先生に手間をかけたら悪い、というようなことを言う。
その手間がその人たちの仕事で、
仕事はある方がいいと思うんだけど、彼のその考えは強い。
それで辛抱する。とことん辛抱する。
そしてどうしても我慢の限界が来ると、
歯科に行く用はないか、と言う。
ちょっとでも痛くなったらすぐに言ってくださいね、と
今まで言ってきたけど、
私のその発言は何の効果もないことがよくわかった。
今日は「お父さん、又痛くなっても辛抱するんでしょ(笑)」と言ったら、
「んはっ」というような返事で笑っていた。
今までの、すぐに言ってくださいね、の発言のときは笑わなかった。
私がこういう言葉かけをしたのは初めてだ。
今まで、辛抱しまくりの義父の姿を100%受け容れてなかったなぁと気が付いた。
義父のそういう様子は頭では十分わかっているつもりだったけど、
何故、それまで我慢するんだろ・・我慢してもいいこと何も無いのに・・
という自分の気持ちがどうしても出てきてしまっていた。
97才というような年代は「辛抱は美徳」であり、
そうしなかったら怒られたり脅されたりして来たのかなと思う。
そんなふうでそうなって来たんだと、100%心底合点したような気がする。
そのせいでだろう、笑いながら辛抱するんでしょって言えたのは。
今まで、極端な表現でいえば、
痛いときは我慢せずに歯科に行けば、すぐに調整してもらえるのに、
それをしないで我慢ばかりするなんて、“よくない”・・・
そういう判断を持ちながら義父と接していたと思う。
だから、言ってくださいね の発言になる。
そうしない義父をやれやれ・・なんて感じで観ていたと思う。
周りがそういう見方をしている限り、
義父はそのままで在り続けるのかと思った。
私の行為が一回だけ前と変わったからといって、
すぐに義父の様子が変わるとは思えないけど、
辛抱してしまう義父を、そのままでいい と、やっと思えたから、
私も笑って、彼も笑ったのかと思った。
夫はすぐに「あるよ」と。
夫には歯科の予約はないのだけど、そう答えた。
義父のその言い回しは歯科に行きたい、歯が痛む、ということなのだ。
自分だけのために人を動かすことはしたくない・・
多分こんなニュアンスなんだろうなぁと思う。
義父のこの言葉を聞いた瞬間、
あっ、3ヶ月に一度位の歯科に行ってもらうのを忘れてた、と気が付いたんだった。
痛みを我慢してしまう義父だから、
痛みが来る前に歯科に定期的に行こう、と決めてたのに、
それをすっかり忘れた私たちなんだ。
義父は夫と歯科に行き、自分の診察が終えたとき、
待合室に居た夫に「診察はもう済んだのか」と聞き、
夫は「もう終えたよ」と答えたそう。
夫はただ待っていただけなのだ。
以前、夫が正直に自分は一緒に来ただけで、
診察なんかしないよ、と言ったら、ひどく怒ったという。
さっき、歯科から帰ってきた義父は、
ずっと辛抱しとった(痛みを)・・と言った。
こうして過去のことはちょっと言う。
痛い、その時は言わない。
どのくらいの期間痛かったのかと聞くと、ずっとだと。
私たちが義父の歯科行きを忘れると、こういうことになる。
歯科の先生に手間をかけたら悪い、というようなことを言う。
その手間がその人たちの仕事で、
仕事はある方がいいと思うんだけど、彼のその考えは強い。
それで辛抱する。とことん辛抱する。
そしてどうしても我慢の限界が来ると、
歯科に行く用はないか、と言う。
ちょっとでも痛くなったらすぐに言ってくださいね、と
今まで言ってきたけど、
私のその発言は何の効果もないことがよくわかった。
今日は「お父さん、又痛くなっても辛抱するんでしょ(笑)」と言ったら、
「んはっ」というような返事で笑っていた。
今までの、すぐに言ってくださいね、の発言のときは笑わなかった。
私がこういう言葉かけをしたのは初めてだ。
今まで、辛抱しまくりの義父の姿を100%受け容れてなかったなぁと気が付いた。
義父のそういう様子は頭では十分わかっているつもりだったけど、
何故、それまで我慢するんだろ・・我慢してもいいこと何も無いのに・・
という自分の気持ちがどうしても出てきてしまっていた。
97才というような年代は「辛抱は美徳」であり、
そうしなかったら怒られたり脅されたりして来たのかなと思う。
そんなふうでそうなって来たんだと、100%心底合点したような気がする。
そのせいでだろう、笑いながら辛抱するんでしょって言えたのは。
今まで、極端な表現でいえば、
痛いときは我慢せずに歯科に行けば、すぐに調整してもらえるのに、
それをしないで我慢ばかりするなんて、“よくない”・・・
そういう判断を持ちながら義父と接していたと思う。
だから、言ってくださいね の発言になる。
そうしない義父をやれやれ・・なんて感じで観ていたと思う。
周りがそういう見方をしている限り、
義父はそのままで在り続けるのかと思った。
私の行為が一回だけ前と変わったからといって、
すぐに義父の様子が変わるとは思えないけど、
辛抱してしまう義父を、そのままでいい と、やっと思えたから、
私も笑って、彼も笑ったのかと思った。