ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
       ・・そんなこと探りたい

情報 と 心持ち

2013-11-13 10:03:33 | ひとの幸福
格差社会と言われる。世界的にそうみたいだ。

金持ちと貧富の差もそうだけど、

いろんな面で差が広がっているのかと思う。

小学生の学力や社会性、協調性なんかがあまりにも

差があり過ぎて授業の成立が難しい、

というような先生の感想がこの前、新聞に出ていた。

2、3才の子供と大人が一緒のクラスみたいなもんなんだろう。

40年近く教師を続けて、その時々の子供たちを観て来たからこそ

言えることなのかと思った。


昭和30年代の頃までに比べると、

世の中に発信される情報量はどのくらい増えているのかと思う。

もの凄いもんなんじゃないかな。

その頃までは、多くは自分で生活することによって得た知恵を

拠りどころにして暮らしていたものが、

自分以外から来る情報がどんどん目や耳に入るようになって、

それに振り回されるということが多いと思う。

その頃の人は今の人より意識がシンプルで居たんじゃないかと

推測するんだけど、そう在れたのも情報量が圧倒的に少なかったからで、

その人の器量ということだけでもなかったのかと思う。


無い情報には振り回されないけど、在る情報に振り回されることはある。

その情報をどう受け取るか・・・それは人それぞれ。

石油ショックの時、トイレットペーパーが無くなるという情報が飛び、

多くの人がトイレットペーパーを買い占めたという。

そういう情報を聞いても、トイレットペーパーを買い占めない人もいたと思う。

トイレットペーパーだけがなくなるなんて在り得ないと

買いに走らなかった人も居るだろう。

或る情報をどう受け取るか、どう捉えるか、で行為は違うものになる。

これはすべての情報に言えることだけど。

ひとの言動をどう受け取るか、ということと同じだし。


そういう意味で情報量の多いこの時代で、

情報に振り回される人と振り回されない人との格差も相当なものかと思った。





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