人間ドックでひっかかり、
今月末にCTの再検査をする友人。
ドックでひっかかるのはよくある話しだ。
でも、それからというもの、
せっせと身辺を片づけだした。
生き生きと嬉しそうだ。
「何?もしかして癌だと決めつけてるの?」
と聞くと、覚悟は出来ていると話す。
「良かったよ、癌保険に入ってるからさ、死亡保険5,000万だも、
65歳過ぎたら三分の一だよ、よかったぁ~」
「それは良かったね、おめでとう!」
でも未だ5年あるも今回はパスしても良いっしょ」
「それもそうだね」
・・・・・・ ある日の午後・・・・・・
そう言えば癌保険って65歳を境に保証が全然違ってくるのだ。
長生きする事は、人としての価値、命の値が、なくなってくると言う事。
なんか癪!
私は私で、常備してある入院用の荷物を取り出し、
洗い直して又詰めたり・・・
備えておく事、やらなければならない事に気を取られる日常。
時を同じくして何となく私達は、それぞれ思いに違いはあるけれど、
同じ方向を向いているようだ。
~恋はいつでも初舞台~ そんな歌があった。
人生そのものがいつでも初舞台だ。
リハーサルなしの本番。
だからこそ、この人生を、一緒に歩いてくれる
共演者がいたら、それは心強いことなんだろうなぁ~。