いのち吸い取ります

2010-05-08 20:11:18 | 折りに触れ思うこと

「啓蟄」は三月五日、とっくに過ぎた。 地中で春を待つ虫たちがその気配を感じもぞもぞと動き出す頃。 

掃除の仕事をしていると、丁度今頃の季節に蜘蛛や名前は知らないけれど羽根のある雪虫のような小さな虫や、ごく稀にハエなどもそれこそもぞもぞと、出始めてくるのだ。 蜘蛛は冬眠から覚めたばかりなのか動きも鈍い、物をよけると蜘蛛がいる、大嫌いな蜘蛛だけれど見つけたからには見逃すわけにはいかない。 「おまえジッとしてれば見つからないのに」と思いながらごめんね!と掃除機で吸ってしまう。 小さな虫たちも、外から入ってくるのか中で越冬したのか分からないけれど、アルミの敷居の上などで死んでいる、特に暖かかった夜の翌朝はわりと沢山いる、これも
掃除機で吸うのだ、 殺生だなと思いながら。

家の中は今が「啓蟄」? この季節いつも思う事。

~ミミズだって オケラだって アメンボだって
  みんなみんな 生きているんだ 友達なんだ~

私の掌にも 真っ赤に流れる血潮はある 生きているから唄うし笑う
だからって 蜘蛛や虫やハエとは友達はなれない

あしからず・・・