清しい朝

2017-10-06 04:32:22 | 出来事

私の人生の中で最も敬愛する人が亡くなった事を新聞で知りました。 強い寂寥感と脱力感に襲われ、翌日の仕事はため息ばかりついていました。 昨日お別れをして来ました、今生ではもう会えない人となりました、87歳でした。 誠実で人望厚く部下思いで、カラオケが好き短歌を詠みシャイでダンディーで文学青年の様で素敵な人でした。 私達は3人で行ったのですが、奥様の配慮で親族の方々同様遺体に花を添えることが出来ました。 生前の面影はなく、魂が抜かれた小さな肉体になっていました。 苦しかったであろう闘病が伺われましたが、私はそのなきがらに何か崇高なものを感じました。 小さなピンクの花を置き有難うございましたと黙祷しました。 深まり行く秋の、高く済んだ青空の日でした。 帰宅すると寂しさも脱力感も抜けていました。 

 

高空に召され行く人見送りて今ある日々の尊さを知る