言葉は何もいらないから
ただ抱きしめていてほしい
そばにいてくれるだけで
それだけでいいから
そっと髪を撫ぜ
小さく名前を呼んでほしい
たくさんの言葉は
怯えた心には届かない
礫のように固まった
小さな心をそっとその手で包んでほしい
今は
まだ
立ち上がることさえも
全身の力を込めなくてはできないから
あなたの声
ずっと聴いている
今はそれが
あなたに抱 . . . 本文を読む
つい今しがたまで
叩きつけていた雨音は
吹き付け
風の音に
そのリズムを変えた
白い粒の魔法も効かず
全身をしめつける痛みを
ベッドの中で丸まって
意識の外へと逃がそとする。
効かない魔法は
意識の使い方だけでは
もはや何もならない
あなたを襲う同じ痛みを
私が必ず受け入れて
自分の痛みとともに
この吹き付ける風に乗せるから
あな . . . 本文を読む