なぜだか心が淋しくて

何時もとなんら変らない、時間が過ぎていくのに。
同じように仕事して、同じように忙しく。
きちんと食事して、走りまわる猫を追いかけて。

なのに、なぜか淋しさを感じる。

時々心の中を風が吹き抜け。
その風が、空しさや淋しさをおいていく。

突然。

理由もなしに。



目じりの皺が気になるほど笑い。
ＴＶのニュースに意見して。
何気ない会話に相槌を打つ。


なのに、なぜか淋しさが残る。


満たされていないものは何なのか？

私らしく、自分らしくないのか？

求めているものがわからないのか？


気が付くと、自問自答している。



周期のきまらない波のように、
不意に襲われる。


逃げようもなく。

立ち向かうこともできず。

かといって受け入れることもできずに。



ただ、去っていくのを待つ。








時には抱きしめられながら、夜明けを待ってみたい。