左 龍之介 高3 『自画像』 / 右2枚 永遠 高3 『牛骨』『果物』
<東京工芸大学芸術学部合格>
ミオスは徹底した実力主義であり、我らが大ボス小原大魔王先生は「しっかりと腕に技術を付けなければ美術で飯など到底食えぬわ!出直せ!喜んで血反吐を吐き地べたを這いずり回りながら腱鞘炎になるまで描き続ける!それが好きな事で食っていくということだ!生半可な奴は今ここで殺す!!」とテキーラ片手にバキバキと指導をしていくので(3割くらい事実です)、AO入試や指定校推薦で美大に受かった生徒たちはビクビクしながら報告に来るのです。
報告された時にはにっこりおめでとうですが、その後の授業は再びビシバシモードに切り替わります。
「画力で戦う受験戦争に揉まれてないだと?よろしい!ならば私の試練に耐えるが良い!」と、ミオスで揉みまくって技術を付けさせます。
そしてこの2人は、その厳しい試練に耐え抜いた2人です。
左の自画像の龍之介は、元々イラストを描くのがとても好きな生徒で、初回の授業から10枚近く模写したイラストを持ち込んできてはアドバイスを求めた上で次の課題を聞いてきたりと、好きなことへの情熱を感じ、こちらも嬉しい気持ちで指導していました。石膏像や自画像を描く際に、今までデフォルメされたイラストを模写して描くのに慣れていたが故に悪戦苦闘しており、何度も修正・挑戦し、手癖で描きがちな所も枚数を重ねて根気強く矯正に努め、ミオスへ入ったばかりの頃とは比べものにならない程腕を上げました。
右のデッサンの永遠は、物事の捉え方に苦労し自分と戦っていました。彼女は控えめすぎていたり人見知りだったり自分に自信が持てなかったりして、勝負のリングに立てずにいました。なんの技術でも己と向き合い自分との戦いの末に得る物ですが、リングに立てない、立つ意思がなければ何も得られはしないのです。講師は何度も対話を繰り返し、本当に何枚も何枚も絵を描かせ、様々な指導法を試し、彼女と共に成長してきました。
最初に目立った逃げの線の多さや、思いっきり明暗を付けられない癖も改善し、恥じずに練習しまくる強い心を得られたのは、挫けずに描き続けた彼女の頑張りの成果です。
2人ともここで得た技術を活かし、好きなものを好きなように描く楽しみや情熱を忘れずに夢へ向かって頑張ってね! 菅原