モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

祝!藝大合格(ミオスの手柄ではありませんが)

2018-03-14 23:01:54 | 学生

織人 高3 / 油彩
東京藝術大学美術学部芸術学科 合格  

オバラです。私の研究所時代の師匠は藝大に3回落ちて多摩美の油画科に行っていた大学院生でしたが、その師匠がよく「俺がダメだった藝大に絶対俺の息の掛かった生徒を入れたい!それがいまだに見る悪夢から解放される唯一の方法、復讐だ!」と言っていました。自分も藝大に3回落ちて師匠の夢を叶えてあげられなかったので、密かに、しかし激しく共感してました。

アトリエを立ち上げてから、虎視眈々とそんな生徒と巡り合う事を待ち望みチャンスを狙っていましたが、とうとう昨日の合格発表で!
まぁ現実は私の教えた技術は試験に微塵も関係ありませんでした。芸術学科は学芸員や研究者になる為の学部なので、二次試験は小論文かデッサンを選ぶことができ、織人は最終的に小論文で受験したので。
皆様にあまり馴染のない学部だと思いますので、どのような試験内容か想像も付かないでしょう?織人から教わった今年のテストを公開。

センター試験は9割必須
藝大で受ける二次試験 英語は、15世紀に描かれ始めたヌードに関するもの
世界史は、三問好きなものを選んでそれぞれ300字+第一次産業革命がヨーロッパ社会、文化にもたらす意味を600字
二日目の小論文は、美術作品における金(ゴールド)がもたらす意味と機能について、実際の作品を1つ例に挙げて1200字
(この小論文の代わりに石膏デッサンを選択しても良い)

今年の藝大芸術学科の倍率は4倍。多摩美デザイン科などが10倍超ですので、それに比べるとかなり低いです。(私や岩田先生、南澤先生の時代は50~80倍。)
とは言っても、現役でこの問題はキツイです。小論文は仏像に関する問題などが多く、今年は予想範囲を超えていました。「運よく金を使用した作品がすぐに思い当たりました!」と嬉しそうに語る織人が、眩しくて雲の上の人に見えてしまいました。
本当におめでとう!私の夢を叶えてくれてありがとう!悪夢から解放してくれてありがとう!嬉しくて嬉しくて夢心地です!御礼にもらった饅頭は人生で一番美味しかった!ハ~!

コメント
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