モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

去年の今頃と比べると?

2023-03-14 20:43:17 | 学生


中学生の銀箔画(下も) 銀箔・胡粉ジェッソ・不透明水彩/黒ボード

ホノカです!私事ですが先日無事に卒業式を迎えました!これまで様々な条件と照らしながら、アトリエのアルバイトに間に合う様に時間割を組んだこともいい思い出になりました。
さて、今回ご紹介するのはこの春卒業ではなく進級を迎える(3年生の子は卒業おめでとう!)中学生たちの銀箔画です。
銀箔画は小学生クラス1月のカリキュラムでしたが、それに続く形で学生クラスでも珍しい体験なので。と挑戦してもらいました。銀箔の貼り方や、描き方についてはこちらのブログでご紹介しているので、こちらもよろしければご覧ください!

学生クラスでも、小学生クラスと同様に山茶花をモチーフとして置いていましたが、人によってはその色をシックな青に変えたり、自身で図鑑を使い調べながら別の花を描いたりと、様々になっています。全体を見てみると、渋い色で描かれる花が多いことが小学生たちの作品より少し大人っぽい印象にもつながっていますね。そんな色のチョイスや塗り方はさすが学生クラスの生徒たち!と言える丁寧さで、葉っぱの一枚も適当にやらないという気概さえも感じさせてくれます。

しかし順調に見えても多くの生徒は花びらの描き方に苦戦していた様に思います。花全体の色をつけて、影をつけて〜という風に進めると、どうしても花びら全体が一個のかたまりの様に見えてしまい、今一つ花らしさが表現できません。また、塗り方も花びらの下にとりあえず影を塗るという単調な作業になってしまい、作り物の様な質感になってしまいます。
ただそこもさすが学生クラスの生徒たち。塗り進める内に影の入り方を観察してみたり、影の色も黒だけでなく青や緑も使い違いをつけてみたりと工夫がみられました。

写実性を重視して細かい立体感を描き込んだ作品、日本画のように輪郭線が残るような描き方をした作品。やはり同じモチーフを参考にしていてもイメージが異なる作品が完成するのは何度見ても興味深いですね!小学生の頃から使い慣れた水彩絵具を使っていながらも大人っぽい作品に仕上がったのはもちろん銀箔の力もありますが、その時よりも観察力が成長した証なのではないでしょうか。制作お疲れさま!少し前になってしまったけれど、銀箔を貼った時の大変さを思い出して自分を褒めてくださいねー!

コメント
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