モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

様々な花々

2023-03-30 23:52:56 | 学生

食欲の春!マユカです!本日は学生クラスでの銀箔画をご紹介します!!
ホノカ先生が紹介した、学生クラスの銀箔画はこちら


中・高生の銀箔画(下も) 銀箔・胡粉ジェッソ・不透明水彩/黒ボード

小学生クラスとは違い、かなり自由に描いてもらったこともあり、構図や色合い・背景にも工夫が見られます。金魚や月、花弁が散っていたり、サイケデリックな葉っぱのあるも素敵ですね!彼らにも小学生の皆と同じく、山茶花を見て描いてもらっていましたが、自分でちゃんと椿を調べて描いている子もいました。やはり学生になっても絵が好きで通ってくれている子たちですから、一つの作品に対しての熱意がすごい。花の立体感にこだわる子、あえて平面的に、日本画らしく描く子など、様々でしたがどれも一つ一つのパーツを大切に描写しており、見ていてとても楽しい作品ばかりですね。

これは全員に共通して言えることなのですが、銀箔の隙間がとても少なく、全面にぴっちりときれいに貼れています。とはいえ小学生クラスの子たちと同様、下地の箔を貼る作業は学生も当然難しく、例として見せた小学生の作品を見て「こんなきれいに貼れるものなの!?」と驚いている子もかなりいました。
「小学生には負けたくない!!」と奮闘し(穴が開いてても下地が見えてかっこいいのですが…)納得がいかないのか小さな破片を駆使して隙間にもぴったりと箔を敷き詰め、細かい銀箔破片入れの箱がすっからかんになるのもかなり早かったですね…。ですがしっかりと箔を貼ったおかげで胡粉ジェッソのノリもよく、色鮮やかな画面が描きやすかったかと思います。


健一郎 高3 +金箔

こちら高校卒業制作でしたので、健一郎だけ特別に金箔も使用許可を出しました。期待を裏切らない金箔の使い方!けばけばしくなりがちな金の豪華絢爛さに、抑えめな花の色調が加わり雅。大きな空間がある場所には多めに箔を張り、主役である花がある中心は箔を少なめに散らし、センスの良さが伺えます。またこの写真では分かり辛いですが、四角い箔のふちが重なった部分が整然と格子状に残り、器用さはまるで職人レベル!控えめながら自分に自信があり、毅然とした主張・信念を持つ彼の人柄が現れているようです。

健一郎は毎回の作品作りに、かなり遊び心をもって取り組んでいたのが印象的でした。妥協はせず、自分が満足するまで向き合い、描き続ける姿勢は私も見習いたいくらいです。大学へ行ったら忙しくなるだろうけど、ミオスにも時々遊びに来てね!

コメント
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